お隣のお兄ちゃんとは襲われてからセフレの関係です (Page 4)

大きな手が、私の下腹を――いや、子宮を押した。

苦しいはずなのに、きゅんとさらに強く下の蕾が疼いてしまう。

「や、めて…ヒロ兄、こんなの…」

「俺がここに出したいって思うのは、露子だけだけど?」

露子も、俺のこと大好きだろ?

言葉で横っ面を叩くように、ヒロ兄が私の耳元で囁いた。

かっと顔が赤くなったのがわかる。

「露子はただ、気持ちよくなってればいいよ。俺も気持ちよくなりたいし。今までも、これからもさ」

ちゅ、と唇が吸われる。

好きな人とのキスなのに、嬉しい気持ちよりも混乱する気持ちが大きくて、涙が零れてしまう。

ヒロ兄はそんなのお構いなしに、舌で私の口を開けさせてキスを深くし、ついでとばかりにするん、と私の下着を下げた。

次に私が感じたのは、愛液を舐め取ろうとするヒロ兄の舌の感触だった。

「だめッああああああ!ひ、ロ兄ぃ、私、しってるんだからぁッあっあ!」

「知ってるって、何を?」

私の膣に差し込んでいた舌を引き抜き、不機嫌そうな顔でヒロ兄が顔を上げる。

本当に心当たりがないような顔に、私はムッとして身体の位置を少し下げて、ヒロ兄の胸元に跨(また)がった。

重くたって知るものか。

晒(さら)された恥部がそのままヒロ兄にくっつくのは恥ずかしいが、目をきちんと合わせるためなので仕方ない。

「ッふぅ…だから、彼女さんのこと!結婚すんでしょ!?」

「うん?結婚するのは俺と露子だよ。おじさんとおばさんにも伝えてあるけど」

「はァ!?」

まさかこんな特殊プレイをしているときにプロポーズ、いや、結婚話をされるとは思っていなかった。

そもそも、結婚なんてなぜにどうしてそんな急な話に…。

拍子抜けした私は、さぞやマヌケな顔をしていただろう。

ヒロ兄はすっかり平常モードの涼しげな顔で、私の顔を眺めている。

「何、もしかして誰かと勘違いしてたの?」

「だ、だって、よく綺麗な女の人が来てて…」

「それは友達。あいつ、性対象男じゃないから露子には会わせてないはずだけど…まさか会った?」

今度は私のほうが鋭く質問されて、たじろぐ。

「い、いや…何度か見かけただけだけど…」

「そう…なんだか、わかってないみたいだからいっとくけど…っていうか、何度もいってるけど」

ヒロ兄にひょいと持ち上げられ、座り直したヒロ兄の太ももの上に座らされる。

ヒロ兄は静かに口を開いた。

「俺が好きなのは、昔から露子だけだよ」

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