男装趣味の私に声を掛けてきたのは美人な女装男子でした (Page 2)
「明ちゃんの全部、見せてもらえて嬉しいよ」
私たちのデートはいつも、それぞれ女装と男装だった。恥ずかしいだとか秘密にしたいだとかではなく、単にそれが私たちの「普通」だったから。でも、お互いに衣服を取り払った今は違う。
「由貴さん…脱いだら、思ったよりも男の人って感じで…」
「がっかりした?」
「ううん、ドキドキしてる」
下着姿になれば本来の性別をまざまざと見せつけられて、私の心臓は興奮と羞恥ではしり始める。由貴さんは着痩せするタイプらしく、均整のとれた筋肉はそれだけで美しかった。
「ッぁ、はぅ…」
「明ちゃんはいつも体のラインが出ない服ばかりだからさ…すごく、新鮮な気持ち」
私の小ぶりな胸を優しく撫でながら、由貴さんは至るところに口付けを落としていく。決して肉感的ではない私の体。男性に比べれば柔らかいだろうが、性的魅力に満ちているわけではないと、私自身は密かにコンプレックスを感じていた。
「私、胸もお尻も大きくないし…抱き心地、悪いかもしれないけど」
「そんな風になんて思ってないよ」
すごく、可愛い。言い聞かせるようにそう耳元で囁かれた私は、くすぐったい気持ちでうずうずと内股を擦り合わせた。先程から太腿に掠めている由貴さんのそれは、下着越しでもわかるほどの質量で目一杯に膨れている。
「由貴さんの…お、大きいね…」
「明ちゃんが可愛いから…触って、くれる?」
ずらしたボクサーパンツの向こうから、ぶるんと零れ落ちてきた肉棒。ずっしりとした睾丸と合わせて、反り返った男の象徴の力強さに私の喉が鳴る。そして由貴さんに求められるよりも先に、気付けばその熱塊にむしゃぶりついていた。
「ん、ぐぅ…ふぅ…」
男性器に対して、こんなにも露骨に興奮したのは初めてだった。口に頬張っているだけで、愛液がとぷとぷと滲み出てくるのがわかる。はしたない女だと思われるかな、遊んでいる女だと思われるかな。そんな不安が頭をよぎっても、私の本能は由貴さんを欲しがって止まらない。
「ごめん、ね…いきなり、こんな…でも、由貴さんだけなの…いま、すごく興奮してて私…」
「明ちゃん、えっちな顔すぎて堪らない。ねぇ、ごめん…もう、俺…我慢できない」
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