愛犬系男子にほだされています (Page 2)

「まだ駄目だよ。今度はおっぱい…舐めさせて? こっちは…ン…指で、してあげるから」

賢人は私の体を舐めるのが好きだ。唇や舌での愛撫に長けていて、けれども変態じみた雰囲気は微塵もない。互いの素肌に触れ合っても純真で無垢な空気をまとったままの彼は、まるで大型犬か何かのようで。

「ん…もう、賢人は…ぁッ、ぁ…」

賢人が必ずと言っていいほど陰部を舐めるから、彼のためにVIO脱毛をした。どんなおねだりだって、結局私は許してしまって押し切られてばかり。でもそれが、堪らなく幸せだった。

「あッ、ンぁ…そこ、ぉ…」
「真奈美さんが大好きなとこだよ…くちゅくちゅ、聞こえる?」

賢人の綺麗な指が私の媚肉を拡げるようにして、入口の浅い部分の天井をねっとりと押し上げてくる。リズミカルに擦られれば、体の奥から潤々とした官能が湧き上がってきて、そして…

「ッは、ぁッ、ぁ…だ、め…」
「イッちゃって、いいよ。俺の指で、気持ちよくなって…?」
「ぁ…イ…イ、クッ…ッぁぁンンッッッ…!!」

内股をがくがく震わせながら、絶頂を迎えた私はイヤラシイ喘ぎ声を撒き散らした。きゅんきゅんとうねる膣壁が賢人の指を咥えこんでも、構うことなく続けられる愛撫。そんな風にされたら、私…

「ンぁンッ…でちゃ、う…」
「真奈美さん、潮噴くとすごくえっちな顔になるから…可愛くて、好き」

いっぱい出たねと優しく褒めながら、賢人は膝をついて私の太腿に舌を這わせる。そしてそのまま割れ目にまで唇を寄せて、じゅるじゅると愛液ごと溢れた雫をすすってみせた。

「体、俺が拭いてあげるね。今日はいっぱい、したい…いい?」
「うん…いいよ」

ぼやけた頭でされるがまま、私は賢人に手をひかれてベッドまで歩いていった。33歳の私と、24歳の賢人。手を繋いでもらうと安心するのはきっと、いつだってこの温かさに救われて導かれているからだと思う。

「ンく…ふ、ぁ…」
「舌出して? ン、はぁ…べろちゅぅ、気持ちいぃね…」

カフェでメッセージを貰ったあの夜から、私の日常は一変した。容姿も成績も何もかも普通、どれをとっても人並み程度。友達はいるし、職場でも嫌われてなどいないけれど、良くも悪くも平凡過ぎた。

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