好きでもない男に手足を拘束されて無理やりバイブレーターで感じさせられちゃう! (Page 3)

その瞬間、勢いよく吸われて、頭が真っ白になる。

「あーあ。潮まで吹いて、いっちゃったの。すごく気持ち良さそうだったね。好きでもない男にいかされちゃったんだ」
「…っ…ごめ…ん…なさ…」

申し訳なさと、情けなさでむせび泣いてしまう。

「じゃあ、最後に挿入して終わりにしますか」

ふるふると首を横に振る。
それだけは絶対に嫌だ。

「嫌。本当にごめんなさい。お願い。許して」
「そう?やっぱり優太としたいよね?じゃあ、いいよ。優太としろよ」
「え?」
「二人でするとこ、見せろってこと」
「そんなこと、できな…」
「お前、知ってる?今、ビデオ回ってるの」

周りを見回す。

「カメラが4台設置されていて、動画はいつでもインターネットとかで流せるってこと。自分の立場、分かってる?写真も撮っておくか」

スマホを取り出し、私のことを撮ろうとした瞬間。

「やめろ!」

スマホが吹き飛ぶ。
拘束を解いた優くんが、殴りかかる。

「お前、よくこんな最低なことできるな!」
「お前らの方が最低だろ。俺のこと何だと思って…」
「本当に悪かったよ。でも好きになったんだ。付き合いたいと思った。気持ちに嘘はつけない。だから、お前にも正直に話した」

優くんが私の方に駆け寄る。

「大丈夫?怖かったね」

私の拘束を解いてくれる。
優くんの穏やかな声を聞いて、涙が止まらない。

「本当にごめん。もう絶対に怖い思いはさせないから」

拘束が解かれて、ぎゅっと抱きしめられる。

「ビデオはどこだ」
「ビデオ…なんて、ねえよ」
「本当か?」
「マジ。てか、もうどうでもいいわ。勝手にしろ」

優くんが私の身なりを整えてくれる。

「ごめん…なさい…」
「謝らないで。悪いのはあいつ」
「でも…」
「大丈夫。俺は何も見てないし、聞いてないよ」
「優く…」
「大切にする。行こう」

手を繋がれる。帰り道。
「ごめんなさい」しか言葉が出てこない私に、優くんは「来週は遊園地に行こうか?それとも動物園がいいかな?」なんて次のデートの話題を振ってくれる。
その気遣いに涙が出てしまう。

「俺が悪いんだよ。昨日の夜、飲みすぎた」
「大丈夫。何もなかった。あいつはもう気が済んだと思うし、忘れよう」
「これから楽しいこと、いっぱいしようね。水族館も行きたいね。少し遠出もいいね」

あんな恥ずかしい姿を見せてしまったのに、何でもないように振る舞ってくれる。
私は優くんのこういうところを好きになったんだ。

「ずっと…好きでいてもいい?」

ぽつんと気持ちが言葉になって出てくる。
優くんはちょっと驚いたような表情をして、

「俺も、ずっと好きでいてもいいですか?」

ってはにかみながら、落ち着いた声で言ってくれた。
夕焼けに染まる空の下、どこまでも二人で歩いていきたいと思った。

Fin.

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