ワンコ系御曹司は私をご所望のようです (Page 4)

「…ん、はぁ…っ」

耳から首筋、わき、乳首、お腹。ペロペロと舐めながら、ゆっくり下へ下へと下りていく。

久遠主任の口から漏れる吐息は色っぽくて、普段あれだけ王様気取りの男にそんな声を出させてるのが自分だと思うと、支配欲で満たされる気がした。

「必死になってる住原さん、かわい…」

いいながら手で私の頭を優しく撫でるから、頭を左右に振って抵抗した。

「なってません」

「でも見て、俺のもうこんな」

舐めながらへそ辺りまで下りてきた私の目の前には、久遠主任のモノ。

触らなくてもわかる、黒のボクサーパンツ越しに大きくそそり立ったそれ。

「舐めてくれんの?」

「まさか」

乱暴に取り出すと、久遠主任が苦笑した。

「扱い雑だなぁ」

「丁寧にする間柄じゃないですから」

「好きなヤツのならもっと可愛がるの?」

「そうですね」

そんな人もう、随分いない。今の会社に入ってから、男の嫌な部分を見続けてきた結果が今の私。

会社の中はもちろん、外に出会いを求めることも諦めて。

一人でも生きていけるよう、ただがむしゃらに仕事をこなすだけだ。

「ふぅん?妬けるね」

「笑えない冗談はいいですから、続けますよ」

上すら脱いでいない私はスカートをたくし上げると、下着とストッキングを一気に下ろす。

ソファにもたれかかっている久遠主任にもう一度跨がり、自分から腰を動かして数回秘部に擦りつけた。

「ちょ、もう?俺まだ全然触ってないんだけど」

「触られたくないので」

「そこまで嫌いな相手なのに、生でするんだ」

「普段からピル飲んでますので」

「俺が病気持ってたらどうすんの?」

「その時は会社に訴えを起こします」

「ハハッ、怖いなぁ住原さんは」

楽しそうに笑うこの男を早く黙らせたくて、私はグッと息を止めながら一気に腰を落とした。

「…っ」

久遠主任の体に力が入るのが分かる。荒い息が、ダイレクトに私の耳にかかった。

まだ濡れきっていなかった上に、何年振りかのセックス。痛くて、抜きたい衝動に駆られるのを唇を噛み締めてなんとか耐えた。

「なぁ、痛いんだろ?一回抜いてよ。ちゃんと触らせて」

「…っ、だい、じょうぶ、です」

自分でも無意識のうちに、私は久遠主任にもたれかかる。彼の耳にも私の息がかかり、その度に私の中の彼がドクンと脈打つ気がした。

「私が動きますから、主任はそのままで」

「それでいいの?そんな苦しそうな顔して」

「私のことなんか、気遣わないでください」

ゆっくり、前後に腰を動かす。久しぶりの圧迫感と強すぎる刺激に、思わず目尻から涙が溢れた。

「住原さん」

頬に零れ落ちたそれを、久遠主任の熱い舌がペロリと舐めとった。

「…ん、ん、ぁ、ぁ、ふぅ…っ」

「締めつけ、マジでヤバすぎ…っ」

すっかり濡れそぼった私の中は、うねるように久遠主任を受け入れる。

腰を動かす度に、グチュグチュといういやらしい音が響いた。

「住原さんの中気持ちよすぎて、気抜いたらすぐ出そうなんだけど…っ」

「…ん、ぁ、あん…っ」

「ねぇ聞いてる?住原さん」

「も、今余裕、ないか、らぁ…っ」

「あーもう、かわいいなぁ…っ」

愛おしそうにそういうと、久遠主任が私を抱き締めキスをする。ただでさえいっぱいいっぱいなのに、急にキスされて頭が追いつかない。

「ゃ、キス、だ…め…っ」

「んなこといいながら、中めっちゃ、締めつけてくるよ…きもち、い」

「ぁ、んん…っ」

いつも余裕たっぷりの久遠主任に似合わない、貪るような激しいキス。いつのまにかねだる様に、気づけば自分から舌を差し出していた。

「かわいい、マジでかわいい、好きだよ、住原さん…っ、ずっとずっと、好き、だった…っ」

「うそ…つきぃ…っ」

「嘘じゃないよ。これから、それを証明してあげるから覚悟してて、ねっ」

「あぁんっ!」

ドチュンと最奥を突かれた私は、抗いきれずに達してしまった。そんなことお構いなしに、彼は私の腰を掴むと容赦なく下から突き上げてくる。

「やっ、今、イッてる、からぁ…っ!」

「何回でもイけよ、ほら」

「ん、あ、あ、は、げしい…っ!また、すぐ…っちゃ」

「俺も、俺ももう出すから、中に出すから…な…っ」

「ぁ、ぁ、ぁ、んぁっ」

「好き、住原さん、大好き…っ」

「…っ」

ギュウゥっと中が締まるのが自分でも分かった。私達は見つめ合ったまま、お互いが絶頂を迎えた。

「住原さん、マジでかわいかった」

呼吸が整わないうちにチュッとキスされて、思わず彼に体を委ねてしまう。

力が、入らない。

「俺さ、ずっと住原さんのこと好きだったんだよね。覚えてない?コネだの七光りだのなんだの陰でいってたヤツらに、住原さんそんなこというヒマがあるなら仕事しろって一括してたでしょ。あの人の書類はここにいる誰よりも分かりやすいって、いってくれてた」

「…聞いてたんですか?」

いつも「助けてくれた」っていってたのは、このことだったのか。てっきり、適当なこといってるんだとばかり思ってた。

「その瞬間好きになっちゃったんだよね。俺が女の子食いまくってるって噂流したの、俺だから」

「は…?」

「女避け。金とか地位目当てのヤツ適当にあしらうのに、ちょうどいいんだよ」

「逆効果なんじゃ…」

「それがそうでもなかったんだよなぁ。そのおかげでこうして、住原さんとも結ばれたわけだし。俺が真面目に迫ったって、住原さん絶対相手にしてくれないでしょ?」

「すいません、意味不明すぎて…」

「大丈夫。これから嫌ってほど分かってもらうから」

まるで最愛の恋人に向けるような優しい笑顔を浮かべる久遠主任に、私は戸惑う。

てっきり一夜限りの遊びだと思ってたのに、まさか好きだといわれるなんて。

「その顔もかわい」

「…やめてください」

「今は信じられないかもしれないけど、ゆっくり時間かけて愛していくから。俺、好きになったらとことんだからね」

「そんなの知らな…っん、ぁ…っ!」

「ごめん、またおっきくなっちゃった」

悪戯っぽくそういうと、彼は思いっきり私を抱き締めた。

Fin.

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