また会うことができたら~茉優と和泉~

・作

制服を着ていた頃は幼すぎて、一緒にいる選択肢を取れなかった茉優と和泉。偶然の再会で燃え上がる2人は…。離れ離れになっても消えることのない熱い想いを抱えた2人のガールズラブ。ひたすら甘い、夏の日の恋をどうぞ。

まるで、制服を着ていたあの頃に戻ったように。
私の瞳は、信号待ちをしている1人の女性に釘付けになった。

(何年経っても、何処にいても。必ず、探し出す。)

指を絡めて誓ってから何年過ぎただろう。
2人の間を裂いたのは、若さだけではなかったと今は分かる。

だからこそ。
全てを捨てて距離を取り、この歳まで地元に足を踏み入れないまま来てしまった。

あの頃と変わらない、茉優の長い髪が風に揺れる。
照り付ける太陽が、茉優の肌をより白く魅せる。

(綺麗だ。)

何度想っただろう。
胸が、締め付けられる。

信号が変わり音楽が鳴った。

弾かれたように茉優が顔をあげる。
瞳が私を捉え、大きく見開かれた。

人が動き始める。
その波に促されるように、私たちは目をそらすことなく。

1歩、1歩。
ゆっくりと。
お互いに向かって、歩き始めた。

*****

「ねぇ和泉」

「どうしたの?」

「和泉」

ベッドに入ってから何度も、茉優は私の名前を呼んだ。

「夢みたい」

「そうね」

「ホントに、夢みたい」

何度夢に見ただろう。
お互いに言葉には出さないけど、絡みあった指は離れない。

触れるようなキスがやがて激しさを増した。
何度も、何度も確かめるように。
茉優は私の唇を求めた。

「和泉、可愛い」

耳が熱い。
茉優が触れたところが熱い。
そして、茉優の声が甘さを増す。

「和泉、好き」

「えっ」

「大好きだよ。和泉」

胸がいっぱいで言葉が出てこない。
茉優に抱きつき胸に顔を埋める。
温かくて柔らかい。

茉優は私の頭をなでなでしてくれた。
その手がやがて肩に触れ背中に触れ、ゆっくりと私の身体を探りだす。

長くて綺麗な指が、そっと触れるように私の肌の上を滑る。
時折ビクッと震える私を、茉優は楽しそうに眺めながら。

「ここ、良い?」

なんて聞くから。
恥ずかしくて、ますます身体が熱くなる。

「茉優の指、気持ち良い…」

ボーッとして思考がまとまらない。

「もっと良くしてあげるね」

茉優はそう言うと、片方の乳首を吸いもう片方を指でもてあそび始めた。

「んっ、あっ」

熱い吐息が漏れる。

「和泉、可愛い」

「あっ、ね、そこダメ」

茉優の動きが激しくなる。

「だめ?なんで?」

「気持ちいいからぁ…」

自分のものだと思えないくらい甘い声が部屋に響いた。

公開日:

感想・レビュー

1件のレビュー

また会うことができたら~茉優と和泉~のレビュー一覧

  • なんて

    仲良しな茉優と和泉でしたね。読んでみて発情したくなるくらい面白かったです😃 次回作楽しみだな。

    1

    みったん さん 2023年1月15日

レビューを書く

カテゴリー

月間ランキング

  1. 年上の男性に翻弄される夜

    十月夏葵40084Views

  2. 何を考えているかわからないと思っていた先輩の心の声は甘々でした

    夢咲 花笑37382Views

  3. 憧れのお隣さんにハレンチな副業がバレてしまいました。

    井ノ中かわず29223Views

  4. 女子3人でパジャマパーティーして、配達員くんを美味しくいただいちゃった話

    まゆり25937Views

  5. 彼氏と同じ顔した双子の弟に寝取られます

    十月夏葵23467Views

  6. エッチな小説を書いているのが上司にバレて、夜のオフィスでお仕置きされちゃった話

    まゆり22749Views

  7. 家政婦の面接に行ったら情婦の面接だった。

    かぁゆ22663Views

  8. 月見をしていたはずなのにベランダでイジワルに責められちゃった夜

    夢咲 花笑19616Views

  9. ひとりエッチのオカズは片思いのあの人

    朝姫18054Views

  10. ここから先は勤務時間外です

    十月夏葵16825Views

最近のコメント

人気のタグ

クリトリス クンニ 愛のあるSEX 愛撫 クリ責め キス ちょっと強引に 我慢できなくて 思わぬ展開 指挿れ 乳首 イキっぱなし 乳首責め ラブラブ 働く女性 ベッド以外 潮吹き いじわる 言葉責め 胸きゅん 彼氏 フェラ 年下クン 好きな人 年上の男性 ちょっと過激に スリル 挿入なし 中出し OL

すべてのタグを見る