中性的なカレ

・作

出会った頃から髪が長く、フワリとした服を着ていて性別不明だったタクミ。男性が苦手だったミアは、はじめは女性?と思ったが男性だと知っても嫌悪感がわかなかった。そんな2人は少しずつ距離を縮め付き合うことに!普段は温和な彼も行為のときはいじわるで…

「髪伸びたね」

「もうすぐ切ろうかと思って」

サラリと、ミアはタクミのストレートの髪を指で梳(す)いた。

知り合った頃は肩ぐらいの長さだった髪は今では腰近くまで伸びている。

着ている服は、外国の民族衣装で1枚の大柄な布をフワリと被り、顔は中性的で、ぱっと見ると背の高い女性かと思うような容姿をしていた。

男性が苦手なミア。

だけど、知り合ったときからタクミにはその嫌悪感はなかった。

少しずつ、2人の距離は近づきつい最近、恋人同士になった。

「いい?」

サラリとタクミの髪がミアの顔をサイドから覆い、肉厚の唇が彼女の口に重なる。

軽いキスからどんどんとエスカレートしていき、部屋には2人の息づかいと水音だけがあった。

唇の感触と舌使い、それだけでミアはトロトロに溶かされていく。

唇が離れるときには、ミアの瞳は潤んでいて、その先を期待する色が浮かび上がっていた。

「ここがいい?それともベッドで?」

蛍光灯が煌々と輝くリビングのソファーの上、ミアは寝室でと掠れた声で答えた。

ここでもいいのに?いたずらっ子のような笑顔でタクミはいうが、彼が初めての人。

未だになれない行為に、ミアは真っ赤になり、プルプルと左右に顔を振る。

可愛いといって、タクミがミアを抱き上げ寝室へと向かった…

*****

彼の愛撫は優しいが、いつも長い。

はじめの頃はそんな彼の気づかいが嬉しかったが何回も肌を重ねていくうちに、ミアはじれったいと思うようになっていた。

しかも、ミアは生まれたままの姿だが、タクミは未だに着衣したままで、彼女の身体を弄んでいる。

胸を丁寧に愛撫された後、今はミアの中心部に顔を寄せ、舌と指でその大切な中心部をトロトロにさせていた。

「ぁっ、ああ…も、もういいから…イッちゃうから…」

「イッていいよ、ちゃんと解さないと、俺のを挿れたら痛いだろ?」

「も、う…大丈夫だから…タクミ…ぁあ…キテ!」

「キテ?じゃないだろ…そういうときは何ていうかちゃんと教えただろ?」

「…ミアの…トロトロ…ぉ、…こ、こに…タクミ…の太いのぉ…挿れて…くださぃ…」

普段優しく柔軟な態度のタクミ。

この頃のタクミはセックスのときは意地悪になる。

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