有名ドS学者の洗脳的セックス~脳もカラダもとろけてもう拒否できない~

・作

地方のホテルでリゾートバイト中の由香里。働き始めて数日後、ホテルにVIP客が来るというので誰かと思ったら、今活躍中の脳科学者・間部海斗だった。海斗に誘われて夜の海辺を歩き、ちょっと強引だけどロマンチックなムードになりはじめ、甘い言葉で脳も体もトロトロに…。

リゾートホテルの従業員の朝は忙しい。

朝、食堂で食べる人、部屋で食べたい人など、それぞれの朝食を運ぶ準備でてんてこ舞いになる。

「やっと終わったね」

早朝の任務が終わったあと、短期バイトたち専用の控室で朝食のまかないを食べる。

リゾートバイトに来ている女の子のなかで、由香里が一番年上だった。

由香里は二週間限定で来ているが、一か月、三か月間滞在する子たちも多くいる。

女の子たちの楽しみはズバリ、「出会い」と、「お客さんたちのセックスを覗き見すること」だった。

「ねえねえ、昨日、浜辺でセックスしてたの、見たぁ?」

リゾートバイト仲間の歩美がはしゃいでいる。

「今回は誰がしてたの?」

由香里以外の五人の女の子たちが騒ぎ始めた。

「202の夫婦」

「バックでがんがんに突かれてたよ」

「マジか!ええ~。見ればよかった!今夜もするかな?」

「夫婦で青姦ってお盛んだね。あの人たち新婚じゃないよね?」

「マンネリを解消しに、旅行に来たんじゃないの?」

「あぁ、かもね。脳科学者の間部海斗が場所を変えると燃えるって言ってたもんね」

〝マンネリ〟という言葉が耳に入って、由香里は気分が落ち込んでしまった。

由香里がリゾートバイトに来た理由は彼氏とちょっとうまくいっていないからだった。

付き合い始めて3年目になって、関係はちょっとマンネリになっていた。

リゾートバイトで二週間会えない時間が、二人の関係をもう一度温め直す起爆剤になってほしい、と由香里は望んでいる。

それと同時に、何か刺激的な出来事を待っている。

リゾートという非日常的な状況で、一夜限りのアバンチュールのようなものをちょっとだけ期待していた。

リゾートバイトで出会いを求めている子も多い。

新しいお客さんが来る日はいっせいに色めく。

昼食の業務を終えると少し長めの休憩がある。

休憩時間はホテルのそばで働く漁師さん、お店の店員さんを見てまわり、カッコイイ人を探している。

みんな出会いを求めていた。

「カッコイイ人ってみんな女連れじゃん。つまんないよぉ」

歩美がつまらなそうにスマホをいじる。

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