三人でいよう

・作

飲み友達である幼馴染の隼人といつものように自宅で酒を飲んでいた奈々。最近は隼人の兄、武人も合流することが多くなっていた。その日も深酒をし、気が付くと奈々はベッドに仰向けで寝ていた。そして自分の体のある異変に気付いた。自分の股の間に誰かが顔をうずめていた。無我夢中で弄るその男は……。

奈々が目を覚ますと、視界がぐにゃりと歪んだ。天井の大きな木目がいびつに見えた。奈々は随分と酒に酔ってしまったことに気が付いた。奈々は酒に浸された頭を働かせようと瞬きを繰り返すが、一向に頭は冴えない。

奈々はいつのまにか幼馴染である隼人の部屋のベッドに横たわり、股を大きく広げていた。そのとき、自分の体のある部分が熱く疼いていることに気が付いた。恐る恐る視線を移すと、股の間に誰かが顔をうずめていた。必死で愛液をすするいやらしい音が響く。奈々は衝撃過ぎて声も出せなかった。恥ずかしい格好をしているが、手足が重く、抗えない。煌々とついた照明に照らされた自分の胸元に、ずり下げられたままの黒のブラジャーが見えた。恐怖で酔いが覚め、だんだんと視界が鮮明になる。

「は、隼人……なの?」

奈々の声にようやく奈々の秘所を熱心に舐めていた男が顔を上げた。口元に付いた奈々の愛液と自分の唾液を乱暴に拭くその男は、隼人ではなかった。隼人の兄、武人だった。

一気に脳が覚醒した。いつも優しい笑顔の武人が妖艶にこちらを見下ろしている。奈々は全身が強張り、鳥肌が立った。どうして武人がこんなことをしているのか全く理解できなかった。武人は可愛らしく首をかしげているが、奈々は慌てて跳び起きた。逃げることだけしか考えられなかった。

隼人とはただの幼馴染で、大人になってからは飲み友達だ。海外赴任で隼人の両親が不在であることから、隼人の実家に入り浸るようになり、自然な流れで武人ととも酒を交えるようになったのが最近のことだ。それまで少し年の離れた武人とは親しくもなかった。

奈々は夢を見ているのかと、何度も瞬きを繰り返す。微笑みを絶やさない武人を見て、正気とは思えなかった。奈々は恐怖で声が上ずる。

「な、何しているの……、なん、なんで……」

奈々の声は震えていた。武人は悪びれもなく「何って、え?セックスするんだけど」と言った。話しながらも奈々の秘所に手を伸ばし、すっかり熟れて赤くなったクリトリスに手を伸ばす。指で押し上げられると、奈々は甲高い声を出した。奈々の反応に武人は満足そうだ。

「よかった。気持ちがよかったみたいだね、奈々ちゃんのココ……すっごく濡れてるよ」

かっと顔を赤らめた奈々は、股を閉じると脚を引き寄せた。スカートの裾を下ろすと、武人を睨みつけた。武人が鼻で笑ったのを見て、奈々はようやく脚に力が入った。武人から逃げようとベッドから跳び下り、部屋のドアを開けた。

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