自慰を執事に見つかり愛し合う
日々の抑圧された生活から解放されるため、初めて大人のおもちゃに手を出した。いつものように自身の体を撫で、昂らせ、いざおもちゃを使おうとするも上手く入らない。おもちゃの扱いに苦戦していると執事に目撃されてしまい、正しい性知識を教えてもらう名目で行為におよぶ。これは本当に教育なのか、はたまた愛なのか。
和子の家は由緒正しい家柄であり、平たく言うと金持ちであり社長令嬢でもあった。
習い事はピアノから始まり勉学はもちろん、花道や書道を嗜んでいる。
令嬢として気高くあれと言われ続けた和子はなにごとも真面目に努力を続けた。
同年代の話題に置いてかれようとも趣味の時間が奪われようとも、ただ真っ直ぐ向き合った。
中学までは似たような境遇の子はいた。
しかし高校からは全く別の価値観を持った子達も増え、大学ともなれば自分のような令嬢は数少ないことを嫌でも知ることとなった。
努力が嫌だったのではない。
教育が嫌だったのではない。
ただ、いろいろな経験を積み、いろいろな冒険をする彼らに、憧れを抱いてしまっただけなのだ。
「…ふう」
父親との食事も終え和子はベッドに身を放り投げた。
嫌いではないけれど、少し緊張する。
食事中も会話はなく、執事が水を注ぐ音だけがやけに響いていた。
和子は鬱蒼とした思考を止めると一度大きく息を吐く。
「…よし!」
上半身を起き上がらせベッドの隙間に手を突っ込む。
隠していたものを掴み引き抜くと、その形と大きさに頬が赤くなるのを感じた。
そう、それは所謂大人のおもちゃというやつで、男性器に見立てたディルドといものだった。
生まれてこの方恋人というものはおらず興味だけは募っていた。
日々のストレスからか震える手で購入したのがつい先日のこと。
和子は高鳴る胸を押さえながら自身の衣類を脱ぎ去った。
ベッドへ横になり、一旦おもちゃから手を離すと自身の胸に指先を這わせた。
「ぅ…ふ、ぁ…」
胸下をなぞり焦らすように乳輪付近を触れれば、律儀に反応した体が熱を帯びる。
芯を持ち始めた胸先を弾き、くりくりとつまむようにいじった。
痛くない程度につまめば徐々に下腹部へと熱が集まる。
無意識のうちに内腿を擦り合わせ体は更なる刺激を求めるように熱い。
乳輪から手を離し、再び胸周りの刺激をすれば、焦らされた乳輪がもどかしく感じた。
脇から横腹へ、横腹から胸下へ。
ゆっくりと全身を刺激し、昂ったとこをへ乳輪を強く摘んだ。
「っは、ぁう…!」
待ちに待った快楽に体が小さく跳ねる。
痛いくらいに摘まれたのにも関わらず、その痛みが返って快楽へと変わる。
そのまま胸先をくりくりといじりながら、片方の手を足の間に滑らせた。
ぬるりとした感触に羞恥と快楽が混ざる。
愛液を指先につけ、ゆっくりとクリトリスに這わせた。
昂った体では触れるだけで快楽になる。
指を折り曲げ上下に刺激すれば艶かしい水音が部屋に響いた。
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