生活に疲れたマンネリ夫婦が愛のこもったセックスを思い出す (Page 3)
夫のも、と手で触ろうとすると、「今日はいい」と払われてしまった。
そのまま指を出し入れされ、どんどん愛液が溢れてくるのを感じる。
「すげー、めっちゃ濡れてるぜ、ほら」
と指をつたう液を私に見せてくる。
「は、恥ずかしい…、やだ、やめて」
目の前に持ってこられる夫の指には、私が出した液体でべちゃべちゃ。さすがに恥ずかしい、こんなに濡れたのいつぶりよ、と、自分に感心してしまう。
恥ずかしがる私を嬉しそうに見て、また指で愛撫してくる。もう頭がふわふわしてきて、何回イッたかわからない。
「はーーーっ、ン、はぁはぁ」
何回目かわからない絶頂。
ようやく夫は指を私の中から抜き、そぉっと自身を押し当ててくる。ゆっくりゆっくり侵入してくるそれは、膣を押し広げ、圧迫感と共に快感が押し寄せてくる。
始めはゆっくりと動きだして、どんどんと激しくなる。
パン、パン、と肌の打ち合う音は激しさを増していき、私はまたイッてしまった。
「ーーーっ、イくぞ!いいか?」
「ーーーん、ぁ、いい、よっあーっ、ン」
ドヒューーーーっ
名残惜しそうに、夫は激しく腰を振りながら果てていく。最後の1滴が出るまで突き上げられ、中から抜かれた時に、ドサッと倒れ込んでしまった。
「はぁはぁはあ…」
息の整わない私に、そっと覆い被さってくる夫。いつもならさっさとトイレに行ってしまうのにどうしたのだろうか、体重がかからないようにしながらぎゅっと抱き締められ、髪を撫でてくる。
「ねえ、どうしたの?」
「…なにが?」
「なにが、じゃないでしょ」
「ーーーーー…、お前さ、俺のこと、好き?」
突然の夫の発言。
埋めていた顔を上げて、じっと私の顔を見つめてくる。久し振りにじっくりと夫の顔を見た気がする。
「…老けたね」
「は?」
「ふふ、老けてもハゲても好きよ。あなただけだよ」
「…俺も、しわくちゃになってもデブってもお前だけだから。いつもごめん、適当で」
「何かあった?」
「…あった、お前が韓ドラ観て俳優カッコイイ~、こんな人にキスされた~いとかいった」
えーっと、それは今日の昼間に観てたドラマの話かな?と思い出す。確かにそんなこといったような気がしなくもない…。
「えーっと、本気じゃないよ?」
「本気じゃなくてもどうでも、お前が俺以外のやつとしてるの想像したらムカついた。でも、俺、最近いつお前とキスしたかって思ったら、エッチも雑だったなって。反省してんだよ。だから、ご奉仕。もっかいする?」
ニヤニヤしていう夫、ガンガン突かれて腰は悲鳴を上げている。
「しない」
「だーめ」
私が拒否しようが関係ないんじゃん。
髪を撫でていた手をまた乳首にうつして愛撫してくる。
「もう!」
と本当は嫌じゃないけど形だけの抗議をする。
「好きだよ」
夫はそういうと、優しいキスをしてくれて、あ~、明日起きれるかな~と思いながらまた愛のある行為に溺れていった。
Fin.
射精の…
ドピュー…って。笑ってしまいました。
その表現、すごく非現実的でギャグっぽいなぁ…と。
2回出て来ますが、「ドピュー」さえ無ければ仲良し夫婦のイイ話なのに、それがあるばかりにギャグに成り下がった印象。
た さん 2021年4月13日