防災訓練で急展開!避難リュックに必要なものをチェックしてたらエッチの封印が解けちゃった!災害避難所の死角で花開く秘密のロマンス!
成り行きで参加した防災訓練。会社の後輩に偶然遭遇するも、避難リュックも準備してないのかとちょっと嫌味な指摘責め。じゃあ何を準備すればいいの?リュックの中を見せなさい!そこから急にエッチな展開に!日曜早朝の訓練も悪くない!?
今日は日曜だというのに朝早くから、防災訓練があった。
明け方に、震度7の地震が発生し、津波警報が発令されたという設定だ。
加菜恵は前日に地域の町内会長から頼まれて、暇だったのでつい参加を引き受けてしまった。
近くの小学校の体育館に集合すると、受付で熱を計られ、平熱だったが、発熱者の役を務めることになった。
「体調不良者」と書かれたゼッケンを渡され、「隔離避難所」の看板が掛けてある上階の会議室に案内された。
「感染症対策で、発熱者は通常の避難者とは別の避難場所を用意することになってまして、ここ隔離避難所は一人ずつ個室が用意されていますから、指示があるまで休んでいてください。スタッフは体育館の中で動き回っていますから、何かあったら声を掛けてくださいね」
「わかりました」
胸に「スタッフ」のゼッケンを付けた年配女性は説明を終えるとパタパタと忙しそうに出て行った。
一人残された加菜恵は、手近な個室に入りベッドに腰掛けた。
「個室」といっても、ダンボール板の壁で2畳程のスペースに仕切り、ダンボール製の簡易組立ベッドを床に置いただけの質素なものだ。
仕切り壁も子どもの背丈ほどの高さしかないので、立っている大人からは個室内は丸見えである。
会議室内には、このような個室が5~6部屋ほど用意されていた。
「確かにベッドに座ってれば、隣は見えないし、咳をしても一応飛沫を抑えられる作りね」
加菜恵は、感心しながら周りをキョロキョロと観察していた。
そのとき、ガチャガチャと会議室のドアが開き、一人の男性が案内されて入ってきた。
男性も発熱者の設定で隔離されてきたようだった。
スタッフはよほど忙しいのか、早口でさっきと同じ説明をすると、返事を聞く間もなく退出した。
「お疲れ様でーす。あ!」
加菜恵は男性に挨拶しようと立ち上がってビックリ!
会社の後輩の弘ではないか!
「あれ?加菜恵さん?」
「弘くん!どうしてここに?」
「最近、実家から出てこの地区のアパートに引っ越しまして、大屋さんに勧められて訓練に参加しました」
「へ~。そうなんだ。意外な人が現れたから驚いちゃったよ。私もこの近くのマンションなの。それよりすご~い!ちゃんと避難用のリュックも背負ってきたのね」
「ていうか、みなさん手ブラで避難して来てるの信じられないですよ」
「え?特に持ち物の指定とかなかったから、お財布とスマホくらいしか持ってこなかったよ」
「せめて、そのスマホに防災アプリとか入れてないんですか?今日の訓練の動きとか被災情報が通知されてますよ」
「入れてないわよ。そういうアプリがあることも知らなかったわ」
「あちゃ~。じゃあ、後で一緒にインストールしましょう。リュックはこれでも最低限の装備です。実際の災害が起こって避難しても、救援物資がすぐに届かない場合が多いんで、最低2日間の生活用品は準備しておかないと避難所でも苦労することになりますよ」
「そうなんだ~。2日分といってもそんなにリュックがパンパンになるの?何が入ってるかちょっと見せてよ」
「いいですよ。水のペットボトルに缶入りパン、チョコレート、タオルに歯ブラシ、下着、防寒用のアルミシート、小銭入れ。それからスマホ用の充電池に、時間潰し用の文庫本…」
「完璧だね。私なんか普段から何にも準備してないわ~。急に避難しても歯ブラシとかタオルくらい必要よね」
「ええ。それから、しばらくお風呂も入れないんで、ウェットティッシュも必需品ですね」
「だよね~。女性なら生理用品とかもないと困るな~。後でリュック買って、私も災害対策しようかな~。ねえねえ、もっとアドバイス聞かせてよ。こっちのポーチは何?」
「あ!それは…」
無理
失礼ですが、作者は男性ですか?
「」内の言葉や表現(擬音)が、まるで10代男子向けの下品なエロ漫画のようで。
とてもじゃないけど「女性向け官能小説」とは受け取れません。
途中で読むのをやめました。
ゆ さん 2021年1月30日