幼なじみが欲しい (Page 2)
指の腹で円を描くように撫でると雷太の口から高音の弾くような声が出た。シャツのボタンを手早く外し、そこに吐息を吹きかけると雷太の腰が微かに浮いた。舌を伸ばし、埋め込むように尖りを押してやると、雷太が慌てたように手を伸ばし私を引き剥がそうとした。
「な、だっ…、やめろって、お前何を……っ、って、お、おいっ!」
すっかり酔いのさめた雷太の声色に、私は引っ込みがつかなくなった。このままじゃだめだと心が訴える。
どうなってもいい。もう会えなくなっても、友達の縁を切られても、雷太がほしい……そう思った。そう決意したら早かった。だらしなく雷太の首元に引っかかっていたネクタイを引き抜くと雷太の手首に巻き付けた。雷太が戸惑ったように、胸の前で拘束された手首と私の顔を交互に見た。戸惑う雷太は少年のようで可愛かった。
眉を下げた雷太の頬を包み込むと、思いを込めた口づけを落とした。
「じっとしていて。ごめん、貸して。欲求不満なだけだから、これに意味はないから……ごめん」
早口で言い切ると、雷太のスラックスに手を伸ばし、震える手でベルトを外した。隙間から下着の中へと手を伸ばすとそこは少し硬くなっていた。少し安堵して、その手を動かしつつ、雷太のズボンを引き下ろした。
雷太は真っ赤な顔のまま促すように腰を浮かして脱がせやすいようにしてくれた。こんなときでも雷太は雷太だと思ったら、鼻がツンとして目の前が潤んだ。弾くように下着から現れた雷太のそこはとても大きく、熱を持ち、野性的な香りがした。息を飲み、恐る恐る雷太の脚の間に顔を近付け、半勃ちの陰茎に舌を伸ばした。傘の部分にキスをし、凹んだ部分に舌を沿わせた。
雷太のくぐもったうめき声が聞こえた。それと同時に陰茎に硬さが増す。口をすぼめて雷太の分身を愛でるように包み込むと、雷太の先端から甘い蜜が滴りはじめた。しっかりと咥え込み、頭を振り、雷太を上目遣いで見上げる。目を細め、少し唇を開く雷太は見たこともない表情で私を見下ろしていた。欲情に満ちた雷太は淫靡な溜息を漏らした。
唾液が口元からあふれ出し、いやらしい音が部屋に響く。口をすぼめて頭を激しく動かし続けると、雷太が勢いよく体を起こし、拘束されたまま腕の中に私を閉じ込めた。
「え!?……ンッ……んあっ」
「はぁ、ん……千沙……千沙……」
短距離走をした後のように息を切らした雷太がキスをする。唇を噛み切られそうなほど激しく、勢いのままベッドに仰向けに押し倒された。唇が濡れ、互いの唾液が混ざり合い、顎へと伝い落ちていく。雷太は私に跨り、ベッドに肘をつき、一心不乱に私の唇を食べる。
熱を持った唇は首へと下りていき、リップ音を立てながら、甘噛みを繰り返す。荒い呼吸を繰り返す雷太を見て、求められているのだと勘違いしそうだ。
雷太は私の上に馬なりに体を起こすと、荒々しく歯を使いネクタイの拘束を解いてしまう。まさかの雷太の行動に声も出せず、ただ茫然とその様子を見ていた。雷太の様相に眩暈がした。
手の拘束が取れ手首に残った違和感を拭うように手関節を動かしていた雷太は、双眸を細めて微苦笑を浮かべた。怒っているのかもしれないと私は重い口を開いた。
「ら、雷太……あの、私……」
「いいよ、俺がディルドになってあげるから」
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