口約束から10年後の再会、そして…? (Page 2)
『質問でーす!みくは今彼氏いますか!?』
酔っ払いにウザ絡みされるとか最低。
私の代わりに、ちょっとそれセクハラ!と、マミがたしなめてくれていた。
その隙に、春樹にだけ聞こえるように、
「彼氏、いないよ」
と伝えた、ほんの少しの下心をこめて。
「ふーん…俺も彼女なしですわ」
と、視線を合わせずに小声で教えてくれた。
ぎこちなさは加速して、胸の鼓動が高鳴ってしまう。
「人生そう上手くはいかないよね」
平静を装って会話を続けてみたけれど、大丈夫だったかな。
私のこのドキドキが、春樹に伝わってしまったら…?ダメ無理恥ずかしくて死ぬ。
こんなの私たちじゃないもんね、バカやり合ってるのが私たちなのに。
マミも交えて3人で会話をしていると、お開きの時間になった。二次会メンバーを募って騒がしくなったその時。
「2人で抜けよ?」
と耳元で春樹に囁かれた。熱い吐息が耳にかかり、これ以上ないくらいに、胸が高鳴って仕方がなかった。静かに頷くだけで精一杯。
もう私たちは大人だ。
この言葉が何を意味するのかはわかる。
店を出て、どさくさに紛れて私たちは夜の街に消えた。
*****
ホテルへ着き、部屋に入るなり扉に背を押し付けられて唇を塞がれた。突然のことで息ができない。苦しい。
「やめっ、苦しっ…」
なんとか口を離すと、その隙に舌が口内に侵入してきた。そして歯列の裏や舌の隅々まで、ねちっこく犯されていく…。
久々の再会で、しかもこんな野獣の如く求められて…私のアソコはじんわりと潤い始めていた。
会話もないまま、舌は首筋、鎖骨へと下りていき、シャツの裾からいつの間にか侵入した手で胸を掴まれていた。全体を揉みしだき、時折先端の敏感な突起を親指でクリクリ…。
2人の熱い吐息は混じり合い、艶かしい空気をまとっていた。
閉じていた脚の間に春樹の太ももが差し込まれ、悩ましい刺激が敏感になったソコを襲っていく。このまま、腰を動かしてしまいたい、そんな、物足りない刺激。
いつしか私も春樹の首に腕を回していた。
まだ玄関だというのに。我慢のできない、だらしのないオスとメスに成り果てた私たち。
春樹は私の背中のホックを外し、解放された胸元へと舌を這わせていった。とっくにピンと立ってしまったソレを、尖らせた舌先で意地悪にチロチロとすばやく弾き、ちゅぱっと音を立てて吸い上げた。もう片方は指先によって、さまざまな刺激が与えられている。
「ふぅっ…ん!」
ついに声が漏れてしまった。恥ずかしい…!
しかしそれに応えるように、春樹から与えられる刺激は増していき、私の体は疼いた。どんどん下着が濡れていく。
触ってほしい…。
でもそんなこと、言えるわけがなかった。
そんな時。
カチャカチャとベルトを外す音が聞こえた。チラリと目をやると、そこには下着越しにパンパンに形どられた一筋のモノがあり、少し濡れた跡が見えた。
思わずゴクリと喉が鳴った。
私はそこに手を伸ばし、優しく撫でつつ、意味ありげに見上げてやった。すると同じように、春樹の手も、私の濡れそぼった秘部へ伸びていった。
「おぉ…」
下着の上から触れただけなのに、春樹は驚いたでしょうね、私がこんなにぐしょぐしょに濡らしていて。さぞ淫乱だと、幻滅したことでしょう。
布地越しに、割れ目をつつつーと撫でられた。その先にある隠れた蕾に触れられて、背中に電流が走り、刺激の強さに思わず膝がガクンと折れた。
すると、私は扉に手を付く形に向きを変えられ、突然ズボンごと脱がされて下半身が露になった。そして脚の間に、熱くて硬い棒が挟まって、前後にコスコスと擦り、動かされていく。それは私の愛液をまとい、どんどんと滑りをよくしながら速さを増していった。
私はもう、そんなんじゃ物足りない!疼いて疼いてたまらないの!ほんの少しだけ触れるクリトリスがまた、焦れったくて焦れったくて…。扉に熱い吐息をぶつけてやり過ごすので精一杯だった。
こんなことになっておいて、まだ当時のふざけ合っていた関係から抜け出せなくて。恥ずかしくて何も言えなかった。
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