義兄への想い (Page 3)
「トモは、こんなにもいやらしい子だったんだな」
「…っ!?や、やだ……そんなこと、ないもん……んっ、そ、そこは!」
兄はそのまま割れ目に指を添わせて前後に滑りを伸ばす。花弁の上にある花蕾をかすめると、全身に電気が駆け抜けたようだ。全身が粟立つ感覚と突き抜ける快感に悶える。頭と腰だけをソファーに残し背中を反らせると一人で達してしまった。熱を持った奥からとめどなく愛液が流れ出すのを感じた。
兄は達したばかりの敏感なぬかるみの中に指を収めていく。抵抗もなくすっかりと解された中は、兄の指を受け入れ、さらにきゅうきゅうと締め付ける。咄嗟に兄の手首を掴み、やめてほしいと涙声で訴えても聞き入れてくれない。兄は抵抗をものともせず、膣の中で指を開き、膣壁を叩く。兄は、快楽に喘ぎ苦しむ私の表情を見て、少し微笑んだ。
「や、やぁ……もう、だめ……兄さん、お願い……」
「……っ、トモっ!!」
私の鼻にかかっただらしのない声に、兄は口を結び、息を飲んだ。その瞬間激しい口付けと共に、狂ったように私の肌の上を這うように弄る。やめてほしいと懇願したはずなのに、火に油を注いでしまったようだ。呼吸もままならない激しい口付けに酸欠になり、もうどうでもよくなった。このまま兄と堕ちるところまで堕ちてしまえばいいと思った。
気が付くと兄は私の脚を抱えていた。そして血管の浮き出た屹立に手を添え、蜜壺の入り口でなじませるように愛液を擦りつけた。兄の先端はひどく熱く、太く、乱暴なくらい硬かった。兄は私を見つめると視線を外さずそのままゆっくりと挿入していく。
「んあっ!あ……、あつい、あん……」
「ん……はぁ、溶けそうだ。……ごめん」
兄は一気に最奥まで押し込むと、じりじりと腰を回す。押し付けられ、結合部が合わさる感覚に眩暈がした。兄は余裕がないのか太腿をしっかりと掴むと、激しく腰を打ち付け始めた。激しい腰遣いに愛液が飛び散り、肌がぶつかり合う甲高い音が部屋に響く。悲鳴にも似た自分の喘ぎ声と、耐えるような兄の呻き声や、荒い呼吸音がより快楽を呼び起こした。
いやらしいことをしている、兄と。いつも二人で兄妹として過ごしていたリビングで、股を開き、口も、アソコも、肌も、何もかも一つになってしまった……。後ろめたさと、喜びと、与えられる快感に自然と涙がこぼれた。兄は泣いている私の涙を指でぬぐい、「ごめん、ごめんな」と謝り続けた。
兄は私の片脚を高く上げ、さらに奥を責め続ける。私が達していることがわかりながらも腰の動きは止まらない。獣のように繋がり続けた。四つん這いにさせて激しく後ろから襲い、意識を失いかけた私を抱きかかえると、座位でさらに追い込んだ。だらしなく口端から涎を流し、喘ぐ私を見て兄は名前を呼び続けた。抱きつぶされてもいい、壊されてもいい、おかしくなっても、どうなってもよかった。
兄も私も、我慢しすぎたのだろう。互いを求めるがあまり、おかしくなってしまった。一晩中私たちは求め合い、互いのすべてを喰らい合った。
目が覚めると窓の外に広がる空は白みだしていた。兄は私の背中にぴったりと体を添わせていた。いつの間にか兄の部屋へ移動し、眠っていた。体をよじり兄の寝顔を見た。穏やかな表情に思わず口元が緩む。一線を越えてしまえば、今までの苦しみが消えた。その分、愛おしい気持ちが今まで以上に膨らむのを感じた。私は兄の柔らかな唇に口づけを落とすと瞳を閉じた。
Fin.
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