金で男を買う女 (Page 3)
「お待たせしました」
コウキさんもバスローブを羽織って上がってきた。
思わず、ゴクリと喉が鳴ってしまう。
「ではベッドにうつ伏せになって下さい。オイルマッサージしますね」
アロマオイルで丁寧に丁寧に足先からマッサージが施されていく。
あぁ、癒されるぅ…。
マッサージは疲れた体にかなり効いた。
「あぁ、気持ちいいですぅ…」
今までの緊張が嘘のように、普通に声が出ていた。
フフッ、と笑う声が聞こえ、
「日々お疲れなんですね」
と労いの言葉をかけられた。
それからは顔が見えないことも相まってか、雑談が弾んでいった。
そしてマッサージが鼠径部に向かうにつれ、会話が核心を突いてきた。
「挿入NGって珍しいですね」
そりゃ、みんな挿入目当てのお客さんばかりだろうと思う。
でも、私は…。
「昔付き合っていた彼に乱暴にされたことがあって。それから挿入が怖いんです」
「でも人並みに恋愛はしたいし、性欲もあるし…何人かとお付き合いもしました」
「でも挿入したくないと言うと、みんな去っていきました。普通のセックスができない女には価値がないって言われてるみたいで…つらくて」
「それから数年、恋愛もしてません。でも…ホラ、人並みに性欲はあるし…。それで、勇気を出してここに来てみたんです」
私は自分でも驚くほど饒舌になっていた。
顔が見えないから?
リラックスした開放感から?
コウキさんはしばらく黙っていたけれど、私を裏返して仰向けにし、じっと目を見つめた。
急に顔が見えてしどろもどろする私の耳元で、
「挿入したくなるくらい、気持ちよくしてあげます」
そう言って、耳をくちゃくちゃっ…とした唾液音で満たしていった。
頭に直接響くいやらしい水音…これが、始まりの合図…。
バスローブの前が開かれた。
左耳をベチャベチャと執拗に音を立てて丁寧に舐められていく。
それと同時に、右の乳首が摘まれた。
いつの間にか、ピンと立ったピンク色の突起を、親指と人差し指でくにくにとこねくり回される。
「あっ、ふっ…ん…」
思わず吐息が漏れた。
「声、我慢しないで。もっと聞かせて」
耳元でまた囁かれると、背筋がゾクゾクとして、下腹部がジワっと熱くなった。
耳から首筋へ、舌が這っていく…。
空いた左手はまたピンクの突起を捉えた。
首筋をべろりと舐められながら、人差し指で突起をピンッと弾かれる。
「あああっ…!!」
久しぶりに与えられる刺激に、思わず体がビクリと反り跳ねてしまった。
その様子を見てか、舌は鎖骨をなぞり、胸元まで迫ってきたが、核心には触れてこない。
あくまで、指先で弄ばれるだけ。
すばやく弾かれたかと思えば、キュッと摘まれた。
親指で押し潰してクリクリと回されたりもした。
それでも、舌は谷間を這うだけ。
意地悪そうな顔で、こちらの様子を伺っている。
私はもう内ももを擦り合わせるほど、熱を帯びているのに…。
「舐めて…」
そう言ってコウキさんの頭を抱きしめると、右胸を咥え込むように口に含み、一気に唾液でヌルヌルにされる。
左胸は鷲掴まれ、揉みしだきながらも、親指は乳首を捉えて弾く。
「んっはぁ、気持ちいい、もっとぉ!」
舌のザラザラとした感触でチロチロと弾かれる右胸、親指でグリグリと押し潰される左胸…それぞれ別の刺激を与えられ、私の蜜壷からは愛液がトロトロと溢れ出していた。
すぐにでも下に触れてほしかったが、次は左胸の突起を舌先が捉えていた。
先ほどと反対の胸に、それぞれ別々の刺激が与えられていく。
これでもか、というくらい。
ぺろぺろ、チュパチュパ。
それはしつこくしつこく、丁寧に…。
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