溶け合うのは、キャンバスの外で (Page 4)

体を震わせながら、わたしは絵に目線を移す。青や緑、赤、黄とさまざまな色合いが折り重なった、雨の日の湖の、絵。

彼はわたしの視線を満足げに眺めると、熱くなった自身のものを一気に押し進めた。

「あぁぁあ!」

雨が滴り落ちる湖は、溢れそうになっている。それは今の、わたしみたいだ。

揺さぶられて、奥まで割り入ってくる先生に溶かされて、わたしの中の何かは溢れそうになっている。

「彩子…っ」

先生はわたしの髪を掴み、目線を絵に向かせたままベッドに押し付けるようにして頭を抑えた。

体が動かないのに、快感だけを一定のリズムで与えられ、視界を支配する絵の中の色合いの輪郭がぼやけて、すべてが混ざりあって見えた。

「あぁ、ううぅ!!」

体の奥底から、全身に力が勝手に入り、何度も小刻みに痙攣を繰り返しても、先生は動きを止めることはなかった。

だらしない、獣のような声が発せられて、それが自分だと思うと一層恥ずかしい気持ちがこみ上げてくる。

軋むスプリングが雨音のようで、その音に共鳴するかのように、わたしがイキ続ける声と先生の息遣いが聞こえた。

「君は、本当に…!」

最後の言葉がよく聞き取れないまま、先生がびくりと私の中で果てた感触がして、わたしは最後に悲鳴のような声をあげた。

快感によって出たのか、涙でぼやけた視界は一層その絵を歪ませ、荒く息を吐く先生もゆらゆらと揺れて見えた。

「先生…。愛しています」

わたしは雨の滴る湖に向かって、そう言葉を紡いだ。

先生はそんなわたしを見て、表情を変えないまま、脱力した私の手をすくって甲にキスを落とした。

*****

特集記事も無事に発売され、いつの間にか個展が明日に迫っていた。

取材を終えて以降、先生とはお会いしていない。

手帳をめくって確認して見ると、もう、3週間ほど過ぎていた。

同じことが繰り返される毎日が過ぎていく中、わたしはただ仕事を詰め込んで紛らわせていた。

心の奥底にべったりとこびりついた、虚無感を。

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