幼馴染と一緒のお布団で寝ていたら、ちょっと、固いの当たってるんですけど? (Page 2)

もう今にも眠りに落ちようとしていたそのとき、カチャっとドアが開いた気がした。

私は眠気に勝てず目を閉じたまま、気配を聞いている。

「のん?寝たの?」

翔の声だった。

「…翔…私もう、眠い…」

「待ってよ…やっぱり来たんだ、俺の彼女」

「…まじ?」

「しかも、この部屋の隣の元カレの部屋…」

「え?!」

さすがに目が覚めて起き上がった私を翔が制す。

「しー!…壁薄いから、気づかれちゃう」

声をひそめ、耳を澄ました。

「なーんも、聞こえないよ?」

「まだ、下にいる…てか、寒いよ俺も布団入っていい?」

私が体を少し避けると、その隙間にひんやりとした翔が滑り込んでくる。

その時、隣の部屋のドアが開閉する音が響いた。

一瞬2人でキュッっと小さくなる。

「声…聞こえるね」

「うん…もう帰りたい…」

「今さら何言ってんの?はっきりさせなきゃ、ずっと悩んでても仕方ないでしょ?」

「確かに…のん、ちょっとだけ、くっついててもいい?」

心に余裕のない時の翔は甘えん坊だ。

同い年なのに私はお姉ちゃんみたいな気持ちになる。

「…うん、いいよ」

狭い布団で仕方なく後ろからハグされる体勢で耳を澄ませていた。

隣は飲み会が始まっているようで騒がしい。

「飲み会してるだけじゃない?」

言ってみても、翔は真剣な表情を崩さない。

何かしら不穏な雰囲気を感じ取っているのかもしれない。

それに引き換え私は翔の温もりと、抱きしめられてる安心感で再びウトウトし始めた。

「ちょっと…のん?起きてる?」

「ん…起きてる…」

言いながらも夢と現実の境目をうろうろとしていた。

「もう…帰ったみたい」

「…そう、よかったじゃん」

「違う…彼女と元カレ以外、帰った」

それって…私はいいかけて、聞こえてくる甲高い声にドクンと心臓が跳ねた。

「…もしかして、始まっちゃってる?」

翔の顔が見れない…ただ背中から悲しみがこっちにまで沁みてきそうだ。

不意に抱きしめてあげたい、という気持ちが沸き起こり私はじっと耐えた。

「…んぁ、いく、いくっあああ」

彼女の声とともに男性の喘ぎ声がまざる。

翔の手を握った。

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