あちこちで交わり合う薄暗い部屋の中で (Page 4)

ふと視線を下にやると、太ももの間から元木くんの硬くなった先端が見え隠れする。

なんていやらしい光景だろう…。

さっき達したばかりのナカが、また熱く湿り気を帯びてくるのがわかった。

元木くんは私を強く抱きしめ、一心不乱に腰を前後に動かしている。
熱い吐息を背後に感じる。

私もなにか、してあげたい…。

そう思うのは自然なことだったろうか。

時折顔を出す先端に、指先でそっと触れてみた。

「うぅっ!」

思わぬ刺激に、元木くんの熱のこもった声が漏れた。
私はそれがまた聞きたくて、先端に指先を押し付け、トロリとこぼれる先走りを塗りのばして、スリスリと擦ってやる。

触れられる部分は限られている。
時にはカリ首を弾いたり、鈴口からカリ首まで指を這わせたりと、できる限りの施しを行う。

その度、背中に感じる熱量が上がっていくのがわかり、嬉しかった。

「も、でる…!」

そう聞こえるのと同時に、ビュルルルッと私の手のひらに欲望が吐き出された。

正直、素股でイッてくれるとは思ってもみなかった。
なんとも言えぬ征服感と幸福感がそこにはあった。

それと同時に、満たされぬ思いも…。

私のナカに入れてほしかった。
ゴムさえあれば…。
ここにみんながいなければ…。

さっき達したばかりだというのに、体が疼いてたまらないのだ。

「マイちゃん、汚してごめんね…」

打って変わって気弱な声で囁かれる。
お調子者なのか紳士なのか、よくわからない人なのね。

まぁ、今は汚れるだなんてどうだっていい。

私はぐるんと体を翻し、元木くんと向き合う形になる。
こんなことをしておいてなんだが、今夜初めて顔を見るなんて、不思議な感じ。

「お願い、もう一度触ってくれない…?」

元木くんの目をじっと見つめ、自分の耳を疑うようなセリフが自然とこぼれる。

「元木くんのイク姿にドキドキしちゃって…」

「また濡れちゃったの?」

赤く上気した元木くんの顔は、ニヤリと口角が上がっている。

私は改めて、達したばかりで少し柔らかくなった元木くんのモノを優しく握り、上下に擦ってやる。

そして、自分の熱い股の間に再び挟み込む。

「ちょ、待って…!めちゃくちゃやらしーじゃん」

そう言いつつも、元木くんの腰だって細かく動いているじゃない。

再び硬くなったソレが、私の小さく腫れた突起を擦り上げる。

はぁ…、と熱いため息が漏れる。

きっと、もう周りにはバレているのだろう。
でも私だって、みんながヤッてたの知ってるから、おあいこじゃないかしら?

こうなったら、とことん気持ちよくなりたい…。

下着を纏っていない私の下半身に、元木くんの両手が降りてくる。
まずは固く閉じている脚をゆっくり開かれる。

左手で割れ目を開き、右手は再び濡れそぼった蜜壷に挿入される。

先ほどとは違って向かい合い、抱き合った形で、一番恥ずかしい部分をヌッチャヌッチャと音を立てて掻き回される。

もう、部屋中に響いてるのではないだろうか。
でも、そんなことどうだっていい…。

愛液がダラダラと垂れてお尻に伝うのがくすぐったい。

「マイちゃん、明日の帰りさ…ホテル行こう?」

「もちろん…私のココ、早く入れてほしくてたまらないよ…」

私は今後の約束を取り付けると、再び快楽の渦に溺れていくのであった。

Fin.

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