復讐には復讐で ―慰謝料の代わりに不倫相手の妻にお仕置きされて…― (Page 5)

衣擦れの音がして、足首の拘束を解かれ、バイブが抜かれる。

身体を丸めて男から逃れようとしても、膝を押さえつけられ不格好に組み敷かれてしまう。

まさかそこまでされるとは思っていなかった自分の甘い考えを心の底から後悔した。

バイブで何度もイかされてとろとろになったあそこに、難なくペニスが入ってくる。

抵抗らしい抵抗もできず、最初から激しく突かれる、

身体を硬くして耐えても、身体はおぞましいくらいに快感を拾ってしまう。

1分も経たないうちに膣内で射精され、すぐにまた挿入され、立て続けに三回も中で出された後、元の通りに足首を拘束され、ドアが閉まる。

静寂と悔恨のなかで、扉の向こうから聞こえてくる物音に耳を澄ませる。

「ママ、まだ起きてたの?」

海くん…だったのか。

子どもだとばっかり思っていた海くんは、冷静に計算すると、すでに成人している。

あんな形で犯されたことには腹が立つけど、相手が海くんでよかった。

復讐には復讐を、そのまま返す手立てになる。

*****

石原さんは、私が予約した指定席で退屈そうに宙を睨んでいた。

目が合って、そのまま化粧室の表示に視線を泳がせる。

夜が明ける頃に、莉乃さんに解放された。

枕元に落ちていた私のものではない髪の毛を拾い、一度家に帰ってから通常通りに出社した。

体調不良を理由に早退し、新幹線に乗って最初の停車駅で降り、石原さんの帰りの新幹線に乗った。

周りに人がいないのを確認し、個室に入り、抱きしめられる。

「昨日、何で電話に出なかったの?」

「ごめんなさい。疲れて寝ちゃってた」

激しく口づけられ、胸を揉みしだかれ、スカートの中に手が侵入する。

私は跪き、石原さんのスラックスのファスナーを降ろし、硬く勃ち上がったものを口の中に収める。

激しくバキュームしながら唇で扱き上げ、先端を舌先で刺激する。

「そんなに激しくされたら、出ちゃうよ」

スカートを捲くり上げ、パンストとショーツを降ろし、石原さんのペニスを迎え入れる。

満たされて、一気に昇り詰め、私は嬌声を押し殺す。

「霧子、愛してる」

そう言われながら奥まで突かれ、激しい絶頂感に全身が震える。

「私も」

涙が出るのは、気持ちよすぎて涙腺が緩んでいるからだ。

「ああっ…イってるのに…また…イくっ…」

突かれる度に目の奥で火花が弾け、涙になって頬を伝う。

「俺もイくっ…うぅっ…」

迸る精液を受けとめ、身体を捩り、石原さんの髪に指を差し入れ、キスをねだる。

指に絡まった髪の毛をスーツのポケットに入れ、身体を離す。

私は石原さんか海くんの子を身籠るだろう。

できることなら石原さんの子どもが欲しい。

でも、どちらにしろ、あの女の大切なものを確実に奪う。

復讐の種が、私の身体の中で芽吹き、後戻りできなくなるまで育つその日が待ち遠しくてたまらない。

Fin.

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