復讐には復讐で ―慰謝料の代わりに不倫相手の妻にお仕置きされて…― (Page 2)

石原さんのペニスがはち切れそうに大きく硬くなって、息をつく間もなく再び登り詰め、高いところに放り上げられる。

「くっ…出るっ…」

「今日は…だめっ…」

「…ごめん、間に合わなかった」

石原さんのペニスがびくりと震え、どくどくと脈を打ちながら吐精する。

廊下で話し声が聞こえたので、乱れた服を整える。

「これ、出張費用の不足分の伝票」

石原さんに渡された伝票をポケットに入れる。

「明日、気をつけて行ってきてね」

「帰って来たら飲み会しよう。10m以内にラブホがある居酒屋、押さえといて。それくらいならGPSの誤差範囲だから」

「わかった」

私は会議室を出た。

*****

石原さんと私は、半年ほど前から不倫関係にある。

石原さんは、私より10歳年上で、優しくて、清潔感があって、社内でも有名な愛妻家で、少しぐらい甘えても揺らいだりしなさそうなところがよかった。

新卒で入社してすぐに、シングルマザーだった莉乃さんに一目惚れして、猛烈にアタックして結婚したらしい。

飲み会で前後不覚に泥酔した私を家まで送り届け、心配だからと眠らずに朝まで私についていてくれたのがきっかけでふたりで会うようになった。

つき合ってみると、石原さんは、ほとんど恋愛をしたことがない初心な人だった。

莉乃さんとはずいぶん前からセックスレスで、家庭は莉乃さんと息子の海くんを中心に回っているらしい。

バレないように細心の注意を払っていたのに、石原さんの出張に同行したときに不倫の証拠を押さえられてしまった。

それから、莉乃さんに呼び出されて、石原さん抜きで会った。

莉乃さんは、石原さんより6歳年上で、今年42になるはずだけど、そんな歳には見えないすごく綺麗な人だった。

慰謝料300万を請求されたけど、そんなお金はどこにもない。

自席に戻る途中に、石原さんの机の上に飾ってある色褪せた写真をちらりと見た。

学生っぽさの抜けない石原さんと、莉乃さんと、莉乃さんに似て天使のように可愛らしい小学校低学年くらいの海くんがビーチで楽しそうに幸せそうに笑っている。

海くんはひとりっ子で、海くんを溺愛する莉乃さんが、下の子を欲しがらなかったらしい。

最近、石原さんがなんだかんだ理由をつけて避妊をしてくれなくなったのは、子どもが欲しいからなのか、それとも雑に扱われているだけなのか、よくわからない。

明日のことを考え、ため息をひとつついた。

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