幼馴染のお医者さんに診察されちゃいました

・作

ハロウィンパーティーに行くはずが何故か幼馴染の翔ちゃんとラブホへ行き、エッチなお医者さんごっこをしてしまうことに…。いつも真面目で優しい彼が嬉しそうに取り出したのは大人のおもちゃ。戸惑いながらも身体はつい反応してしまうのだった。

「ここが悪いのかな…?」

「あっ…!っ…んんっ」

ひんやりと冷たい聴診器が、私の火照った胸元に押し付けられる。

「綾はただの診察なのに、そんな声を出すんだね」

翔ちゃんは、ハッと短く笑いながらグイっと私のブラジャーを片側だけ引き下げた。
真っ白で柔らかな胸がぷるんと弾け出る。

私は恥ずかしくて慌てて胸を隠そうとしたが、あっけなくその手は翔ちゃんのネクタイによって頭上で縛られてしまった。

「…エッロい格好」

「ねぇ…翔ちゃん…、恥ずかしいから…、もう外して?」

「ダメだよ。どうして綾がこんなにエロい子になったのか診察して調べてみなきゃね」

「やっ…!あぁっ…はぁ…っ」

さっきまで胸元に当てられていた聴診器が、ツンと上向きに膨らむ乳首の方まで移動してきた。
優しく、そっと触れるか触れないかのタッチで先を刺激してくる。

ピリリとした快感が胸から下半身の方まで走り、私の腰は自分の意志とは関係なく動いてしまっていた。

「どうして腰が動いてるのかな?もっとしっかり診てみないといけないね…」

翔ちゃんはそう言うと、仰向けになった私の腰を高く上げて盛り上がった丘に舌を這わせる。

「ひゃあっ…!やだやだ、恥ずかしっ…んんっ!あぁん!」

強烈な刺激に喘ぐことしかできない。

どうしてこうなっちゃったの!?こんなはずじゃなかったのにっ…!

*****

「翔ちゃん!ハロウィンパーティーに行かないの!?」

「久しぶりの休みだからゆっくり過ごしたいんだよね。ってか、綾は本当にハロウィンパーティーなんて行くの?」

電話越しでも伝わる眠そうな声。

「みんなと会うのは久しぶりだからね」

今日は10月31日。
日本の文化には全く関係のないお祭り騒ぎの日。

イベント好きな大学時代の友達から夜、ハロウィンパーティーに行こうと誘われたのだ。

たまには羽を伸ばしてもいっかなと思った私は2つ返事で参加することにしたのだった。

「ハロウィンってことは綾も何かコスプレするんだ?」

「そうなの!だから翔ちゃんはお医者さん、私はナースのコスプレで合わせて参加しない!?」

「僕は関係ないでしょ」

「翔ちゃんも何回か一緒に飲んだことあるじゃん」

「う~ん、休みの日まで白衣を着なきゃいけないのもなぁ」

私より3歳年上の翔ちゃんは医者で、家が隣同士だったことからすぐに仲良くなった。

高校生の頃、私がストーカー被害に遭った時には家の前をうろついていたストーカーを捕まえてくれたこともある。

いつもの翔ちゃんは、栗色のふわふわした髪の優しい顔をしている。

だけど、ストーカーを捕まえてくれた日の翔ちゃんはいつもと違った。

簡単に言えば『殺気の塊』。

目は鋭くなり、細く見えた腕から放たれた強烈な左ストレートパンチを1発お見舞いされたストーカーはあっけなく御用となった。

そんな翔ちゃんを目の当たりにした私は改めて彼が好きという気持ちに火が付き、なんと警察官もいるその場で告白したのだ。

結果は…『No』

はい。分かってました。

実は私が翔ちゃんに告白するのは、幼稚園時代から入れると20回目。

毎年バレンタインデーに手作りのチョコを持って、翔ちゃんの家に行っていた。

翔ちゃんの両親も私が彼を好きなことは知っているので、私は親の前だろうと関係なく堂々と告白していたのだ。

「ありがとう。綾のことは大切に想ってるよ」

翔ちゃんの決め台詞。

友達からは「告白しすぎて、本気を感じないんじゃない?」とのアドバイスをもらったが、翔ちゃんを好きな気持ちは抑えられない。

好き好き言ってたら、そのうち私のことを『女』として見てくれる日が来るんじゃないかとも思ってたのだ。

でも、そんなのも今年で23回目になりそう…。
周りからも諦めなよと言われている。

確かにもう、諦めた方がいいのかもしれない…。

「じゃあ私はハロウィンパーティー行くから、翔ちゃんはゆっくり休んでね~」

本当は翔ちゃんと久しぶりに遊びたかったけど、医者になってから毎日忙しそうにしているので休ませてあげたい。

ため息をつきつつ私は電話を切ると、量販店で購入したナースのコスプレに着替え始めたのだった。

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