夢の中で私を知らないという彼氏に、お客様として甘く激しく尽くされる!

・作

ふと気付くと見知らぬホテル。戸惑っていると入ってきたのは恋人の哲也。間違いなく哲也なのに、哲也は私を知らないという。マッサージを受けるが、エッチな気分になった私は自分から情事に誘う。お客様として丁重に熱くもてなされる中、イキそうになったと思ったら現実に引き戻される。意識が戻ると…!?

(あれ…ここどこ?こんな綺麗なホテル…?来たことないけど…)

辺りを見回すと、雲に手が届きそうなほど高いところにあるホテルの一室のようで…
バスルーム、ゲストルーム…みんな高級感がある。

コンコン

「はい?」

「失礼いたします」

「って、ええ!?哲也!?なんでそんなカッコ…」

「ええ、私は哲也ですが…美鈴様、私は本日が初めての対応ですのでお会いしたことはないかと存じますが…」

(え、私のことが分からないの?)

目の前にいるのは間違いなく恋人の哲也。
燕尾服を着ていつもと雰囲気が違ぅ哲也がカッコよくて見とれる美鈴。

「美鈴様、ルームサービスをお持ちしております。今すぐ召し上がりますか?」

「あ、えっと…食事は後にします。それより聞きたいんですけど…私はなぜ今日ここへ?」

「美鈴様は本日、激務の合間を縫って静養にいらしたんですよ。いつもお仕事が忙しく休む間もないと前の担当から伺っております。いつもお疲れ様です」

「ありがとうございます…」

確かに美鈴は忙しい。
フリーランスで仕事ができるようになり、自分のペースでは出来るが急なトラブルも多い職種だから。

「美鈴様、では本日もご入浴後に特別メニューのマッサージをいたしますか?」

*****

チャプン…

ふーっ…
(確かに哲也のはず。はずなんだけど…普段優しい哲也が燕尾服着て私に仕えるって…どういうこと?…これ、きっと夢…だよね)

漫画アニメでしか見ない燕尾服に驚くと共に、着こなす哲也に見とれてしまった。

(すごくあったかい…
夢でもこんなに癒されるって最高かも…
マッサージもしてくれるって言ってたし、ここは尽くされとこう…♡)

のぼせないうちに浴槽から上がり、備えられたガウンを着てバスルームを出た。

「お湯加減はいかがでしたか?」
「とっても気持ちよかったです」

「それはなによりです。こちらにレモネードをご用意しております。美鈴様のご準備が整いましたらベッドにおかけください」

「はい、ありがとうございます」

(くぅ〜っ!やっぱり執事哲也かっこいい〜!)

「それでは、マッサージを始めていきますね、まずはお顔と首から下におりていきますので、仰向けでお願いいたします」

仰向けになると、温められた大きめのタオルを前にかけられてからガウンが開かれた。

(ど、ドキドキする…)

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