色魔に取り憑かれた私の長い一日 (Page 2)
「あぁ、柚花ちゃんか…」
振り向いた店長と目が合う。白髪混じりの頭に、眼鏡の奥にある垂れ目。いつもは疲れと優しさに溢れたその目は妙に熱く、私はその場に立ち尽くしてしまった。数秒の間、私達はただ見つめ合った。リリーがくすくす笑う声が聞こえた気がした。
「柚花ちゃん、ちょっと来てくれないか?」
店長は私に、隣に来るように指示してきた。なんてことはない、発注に関する軽い雑談と相談だった。なのになぜだろう、私は緊張していた。
私は素直に従うと、店長は満足げに微笑んだ。そのまま手招きされ、私は椅子に座らされる。
「柚花ちゃんはいつも真面目でいい子だね。彼氏とか、いるのかな?」
「いえ、今は…いいご縁がなくて」
「そう、そうなんだ…。ああ、僕はどうかしてるのかな…こんな…年も離れてるのに…」
店長は独り言のように呟くと、私の肩に手を置いてきた。気がつくと私はその手に自分の手を重ねていた。そしてスルスルと言葉が口から紡がれていく。
「そんなことないです、店長。私、ずっと…」
言い終わらないうちに、私はキスされていた。唇を割られ舌が入り込み、口内を蹂躙する。いつの間にか店長の手は胸元へ伸びていて、ブラウス越しにやわやわと揉まれている。
しばらくされるがままになっていると、店長はそっと離れていった。そして事務室の内鍵をガチャ、と音を立てて締めた。私は急に怖くなった。今から何が起こるのか、さすがに分かってしまう。
それなのになぜか私の胸は、不安を期待が塗りつぶしていくような気がした。
「柚花ちゃん、いつも僕を見つめてくれてること、なんとなく気づいてたよ。だけど僕は年も離れてるし、死んだ妻との間に子供もいるし…君を幸せにできるかどうか。でもなぜだろう、今はもう…ただ、僕を受け入れてほしい」
私はもう何も考えられなくなって、涙を流しながらうなずいていた。
店長は椅子に再度腰掛けると、私はその上にまたがり、深くキスをした。
「あの、実は初めてなので優しくして下さい…」
「もちろんだよ、柚花ちゃん。愛しているよ」
店長の手が私のスカートを捲ると、太股を撫でてきた。それだけでゾクッとした感覚に襲われ、私は身を震わせる。
「んっ…」
「柚花ちゃん、すごく綺麗な脚をしているね…。僕の手で、もっと感じてほしい」
店長はそう言うと、ショーツの上から指を這わせ始めた。布地を通して、割れ目のあたりをなぞられる。私はビクビクと身体が跳ねるのを感じた。
「あっ、店長…そこ、ダメ…」
「ここかい?可愛い声だね…」
店長は少しだけ意地の悪そうな笑みを浮かべると、私のショーツのクロッチ部分を横にずらして直接触れてきていた。ぐちゅぐちゅという音が静かな室内に響いた。
「あぁ、すごい、気持ちいいです…」
「柚花ちゃんの、どんどん濡れてきてるよ?僕の手がびしょ濡れになるくらいだ。ほら、聞こえるかな?」
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