セラピストに夫婦生活の相談をしていたはずなのですが (Page 5)
子宮口を突き上げられるたびに意識を失いそうになるほどの快楽に襲われ、その度に東間が私の口に指を入れて舌をつまんで引き戻す。
それを何度繰り返したか分からなくなったころ、東間はようやく動きを止めた。
「チカさん、そろそろいきますよ」
東間の言葉の意味を理解する前に、また激しい快感の渦に飲み込まれていった。奥で熱い何かがはじけるのを感じると同時に、私の意識は遠ざかっていった。
「今回のことは夢ですよ。でもこの気持ちよさは覚えててくださいね」
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あの日以来、ぎくしゃくしつつもいくぶん夫婦生活は改善し、夫とのコミュニケーションも取ることができるようになった。
東間のセラピーのことは記憶がおぼろげで、けれど快感だけは覚えていた。それが一体なんだったのか、モヤがかかったようでどうしても思い出すことができない。もし悪いことをしていたのなら、思い出さないほうが良いのかもしれないけれど、気になるのは間違いない。
ある日、私はふと夫に話を切り出した。
「ねえ。もし良かったら肩をマッサージしてくれない?」
Fin.
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