今宵、いつものバーで (Page 3)
「あああっ」
私が何かを言うより早く、熱く硬くなった彼の陰茎がずっぷりと突き刺さってしまった。
ほとんど慣らしてもいないのに全部を受け入れて、圧迫感に息が詰まる。
けれども彼はそんなのお構いなしに、ゆさゆさと腰を揺らす。
「まって、おねがっ、おかしくなるっ」
「おかしくなればいいんですよ、僕以外に色目を使った罰です」
自重で最奥まで飲み込んだまま、決して激しくはない動きで、けれど的確に子宮口をちゅこちゅことこねくり回されて、思考が溶ける。
服を着たまま、名前も知らない相手と、閉店後のバーで何をやっているんだろう。
頭の片隅ではどこか冷静なのに、彼が腰を動かす度にどこかへ追い遣られる。
「もういく、いくからっ」
「いいですよ、まずは一回達しておきましょう」
ぐんっと突かれて、私は声も出せずに達する。
足の指から力が抜けるよりも早く律動を再開した彼にしがみついても、動きは止まるどころか激しくなるばかり。
「僕以外を見なくなるまで、離してあげませんよ」
そういって笑った彼が悪魔に見えるのに、思わず膣がときめいてきゅんと締め付けてしまう。
その拍子に彼が低く喘いで、それが嬉しくてぎゅうっと強く締め付ける。
私ばかりがやられていたんじゃ納得いかない。
私達には話し合いが必要だけれど、それは後からでいい。
今はただ彼の熱を欲して、初めてのキスは私から奪い取った。
Fin.
レビューを書く