村の奇祭で行われるのは、新婚夫婦による衆人環視セックスで… (Page 2)
のろのろと体を起こした燈は襖に頭を向けて、尻を突き出すようにして四つん這いの姿勢をとった。障子戸からの視線を一身に受けながら、おずおずと陰部をさらけ出す。燈の陰毛は儀式の前に全て剃られ、その初心(うぶ)な女性器からは愛液がとろとろと滴っていた。
「ンぁ、ぁ…ふぅ…」
将の指が蜜壺を掻き回すたび、燈の中は疼いてぐちゅぐちゅとはしたない音を奏でた。そして拡げられ、クリトリスを剥かれて刺激され。あの祝酒の効果も手伝って、存分に高められた燈の肉体は、どこもかしこも性感帯になりつつあった。
「上に乗れる?」
「あぁ…将…ンッ、はぁ…」
「そのままゆっくり腰を、おろして…」
まずは向かい合って騎乗位の姿勢をとり、二人はしっとりと交わりを深める。互いに緩く腰を揺すって馴染ませたところで、今度は燈の背を将に預けるようにぐるりと体を反転させた。
「ぁ…ンぁ…」
「俺らが繋がっているとこ…見てもらわなきゃ、ね」
背面座位のような姿勢で始まった、衆人環視の中でのセックス。揉みしだかれる燈の乳房、何の隠し立てもなく露わになる結合部。熱に浮かされた燈は自らの膝裏を抱え、数多の視線から恥じらうように俯いていた。
「ンあぁぁッ…ひ、ぁ…」
激しさを増すピストン、肉がぶつかり合う音。どちらのものとも分からない体液が混じりあい、燈の肛門のあたりまで垂れ落ちていく。将の指先が燈の肉芽を弾きだせば、官能の波は一気に最高潮となって燈の全身を震わせていった。
「あぁぁ…イクぅ…イク、ぅぅ…ッッぁ、あッッ…!!」
絶頂の悲鳴とともに痙攣する肉筒、そしてその内側では将の男根が弾けて億万の精子を注ぎ込んでいく。夫の温かさを胎に受けながら、燈は零れた涎を舌で拭って吐息を漏らした。子孫繁栄・子宝祈願のためのこの儀式。当然ながら番の男女は避妊せず、営みを行うこととされていた。
「ぁ、ぁ…ぁぅ、ン…」
崩れるように敷布団へとしなだれた燈の両脚を、将は後ろから抱えて大きく開く。その中心からは種付けされたばかりの白濁が流れ落ち、ひくひくと震える膣はいまだ疼いたままだった。否が応でも集まる視線、そしてどこからともなく聞こえてくる満足げな頷き。しかし彼らのお役目はまだ始まったばかり、これで終わりではない。
「ンはぁッ…あぁッ…ふか、いッ…」
「たくさん、しような…あかり…」
次は後背位で抱かれ、さらにその次は正常位で抱かれ。二人の体液は合わさりながら掻き混ぜられて泡立ち、敷布をぐちゃぐちゃにしながら湿らせていく。巡る媚薬の効果はなかなか消えず、将も燈も獣のように交わって喘いで痴態を存分に晒していた。
「イッ、イッぐぅぅ…あぁぁぁぁッッ…!」
もう何度目かわからない絶頂に喉を濁らせながら、燈は果てて脱力する。夜明けまで続く不埒な儀式。まるでおかしな夢の中にでもいるような非現実に溺れて、若い二人はひたすらにお互いを求め続けていた。
Fin.
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