普段優しい小児科医は私がイッてもイッてもやめてくれない
総合病院の小児病棟に勤務する百合は、最近セフレが切れたばかり。新しいパートナーを探していた彼女に声をかけてきたのは、穏やかで優しいと評判の若手小児科医・小野寺。セフレとは無縁そうに見えた彼だけど、実はとんでもない性癖の持ち主で…
「本気ですか、小野寺先生」
従業員通用口で待ち伏せされていた私は、いつもとは全く違う笑みを浮かべた小野寺先生に、いわゆる壁ドンをされていた。
――今年で二十五になる私・深山(ミヤマ)百合は、恋人を作らない主義だ。仕事が忙しくてそれどころじゃないし、やりたい時にサクッとできる後腐れない相手の方が、お互い気が楽だ。
派手顔で、昔から男好きやらヤリマンやら言われてきた私だけど、別に一度に何人ものセフレを作ってるわけじゃない。
一度に作るセフレは一人だけだし、彼女や奥さんがいる相手とは絶対しない。誰にも迷惑かけてないのに、何でこそこそ噂されなくちゃならないのか。
まぁ、別に気にしないけど。
私のセフレが切れた話をどこから聞いたのやら、今こうして小野寺先生に迫られているという状況。
優しくて穏やかで爽やかなイケメン小児科医・小野寺一樹(イツキ)二十九歳。この歳にして独身は、大学病院の医師にしては珍しい。
超優良物件ともあって、院内では日夜彼の取り合いが起こっているらしいけど、そんな引く手数多の先生がなんで私なんかのセフレに立候補するんだか。
「本気だよ?俺本気で、深山さんのパートナーになりたいんだ」
「何か企んでます?」
「まさか。深山さんとなら、お互いの利害が一致しそうだなって」
あぁ。つまりは私と同じく、責任なく遊べる相手が欲しいってことね。
「俺、中々使える男だと思うんだけどなぁ」
本当は、同じ院内で関係を持つなんて面倒だから嫌なんだけど。
「ふぅん?それは楽しみですね」
好奇心が勝った私は、赤いリップが引かれた唇でにこりと微笑んだ。
*****
ホテルに入り、私はベッドに腰掛け脚を組む。
「お互い、ないなと思ったらハッキリ言いましょう。セックスが合わない相手とセフレになっても意味がないので」
「大丈夫」
小野寺先生はなぜか自信たっぷりにそう言って、チュッと可愛らしいキスをした。
「俺達絶対、相性いいから」
ゆっくりと私の頬を撫で、私のシャツのボタンをひとつひとつ外す。その間にも小野寺先生は私の首筋にチュ、チュ、とキスを落としていく。
「ん…っ」
「あ、そういえば」
ブラまではぎ取った後、先生は思い出したような声で言った。
「俺、セックスになると人格変わるけどごめんね?」
その言葉と同時にヂュッと乳首を強く吸われて、返事の代わりに私の唇からは甘い吐息が漏れた。
この作品も好きですが、winter3332の作品はどれも好きです!たくさん投稿待ってます!
ゆり さん 2022年4月2日