お付き合いしている大学の先輩の家へ。勉強を教えてもらう約束が、問題を間違えるたびに彼がエッチなお仕置きをしてきて…

・作

お付き合いをしている大学の先輩が新しいマンションに引っ越し、遊びに行った乃愛。そのまま勉強を教えてもらうことになり、彼が問題を出題してくれることに。でも、問題を間違えるごとにエッチなお仕置きをされてしまい…。

お付き合いをしている由季(ゆき)先輩が、新しいマンションに引っ越した。

前に住んでいたマンションもいいところだったけれど、老朽化が進んだことで管理会社が急遽、取り壊しを決めたからだ。

大学3年という中途半端な時期での引越しになったけれど、私も少しお手伝いをして、やっとすべてが終わった。

「新しいお部屋も、綺麗ですね」

私が言うと、由季先輩が頷く。

「乃愛(のあ)も忙しいのに、本当にごめんな。助かったよ」

「いいんですよ。私もお役に立てて、よかったです」

私は、お邪魔します、と言いながらパンプスを脱いで室内に入る。

ほとんど新築に近い部屋は壁も天井もとても綺麗で、私は何度でも見回してしまう。

「それじゃあ、乃愛の課題をやっちゃおうか」

「はい」

大学に入学してからずっと憧れていた由季先輩と、お付き合いを始めて数ヶ月が経つ。

今までは憧れて、ただ黙って見ているだけだったけれど、大学2年生になった時に、思い切って告白したのだ。

先輩は私のことをとても大切にしてくれて、私が20歳になるまでエッチはしなかった。

もちろん私は初めてでとても緊張していたけれど、先輩は壊れ物を扱うように、ずっと優しくしてくれた。

私は由季先輩と二人きりでいると、いつも初めてエッチをした時のことを思い出してしまう。

身体の奥が熱くなって、ぎゅっと拳を握ってしまうのだ…。

「どうしたの?」

「えっ?」

気がつくと、由季先輩が私の顔を覗き込んでいた。

「何でもないです」

私は慌ててテキストを取り出すと、苦手な部分を先輩に見てもらう。

由季先輩は当たり前のように私を抱き寄せて、一つ一つ丁寧に教えてくれた。

「…ということで、こうなるわけ。じゃあ、この問題の答えはAとBどっち?」

「えーと、Bです」

「正解」

そう言うと、先輩は私の顎を軽く掴んで唇にキスを落とす。

「ん…」

「正解したご褒美」

不意を突かれて、私は顔を真っ赤にしてうつむく。

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