巨根で童貞な後輩男子の筆おろしをすることになりました

・作

ある夜、バイト先の後輩男子から「巨根が原因でセックスが上手くいかず、彼女ができても童貞のまま」という相談をされた唯。彼は、唯に自分の童貞を貰ってほしいという。興味本位で彼とホテルに向かった唯だったが、彼の大きな男根にどんどんと魅了されていき…

「すいません、仕事終わりに時間つくってもらって」
「いいよ、別に暇だし。で、相談って何?」

時刻は午前1時過ぎ。バーのバイトの後輩と私は、24時間営業のファミレスで向かい合って座っていた。

折り入って相談したいことがある。そう彼から声を掛けられたのが先週のことで、シフトが被った今日にでも話そうかという流れになっていた。

「あの…突然で申し訳ないんですが。俺の…ど、童貞を…唯さんにもらって、ほしくてですね」
「ホント突然だね。これは、ワンナイトのお誘い?」
「…ですかね?」
「いや、健介くんが話振ってきたんでしょ」

緊張しているのだろうか、健介くんはドリンクバーのグラスをやたらと撫でている。私は小腹を満たすために注文したフライドポテトをつまみながら、話の続きを促した。

「何で私?」
「唯さんなら、経験豊富だと…伺って」
「まぁ…うん、その情報は間違ってない。てかさ、彼女いたよね?」
「最近別れました…ちなみにこれまでの交際経験は3人です」
「なのに童貞?」
「…はい」

項垂(うなだ)れる彼は大きな子犬のようで、何だか少し可愛く見える。学生時代からそこそこ遊んでいた私だが、それゆえに童貞の男性と寝る機会は一度もなかった。

そんな私も今年で27歳。色々あって昼職の正社員をやめてから自由に生きているが、最近「夜」の方は少々ご無沙汰である。

「その…えっちな雰囲気まではいったことあるんですよ。まぁ、ラブホとかも」
「それってさ、最終的にゴールが決められない感じ? それとも緊張して勃たない?」
「勃ちます…! ですけど、俺の大きいらしくて…結局、入らなくて…それで」

付き合った彼女、3人全員にそれで断られているんですよ。そう言って健介くんは苦笑いをしていたが、どうやらそれが別れの原因にも繋がっているようだ。

「マジかぁ。そんなこと言われたら、見たくなっちゃうじゃんね」
「とりあえず、見てもらうだけでも自分は…構わないので」
「えぇーじゃぁいつにする? 今日はだるいし、いきなりは無理だからさ」

健介くんは22歳。身長は180くらいで割と大きめ。けれどもそこまで筋肉質というわけではなく、カジュアルでユニセックスな服装が似合う感じだ。顔立ちもいわゆる塩顔で大人しそうで、精力がみなぎっているタイプでもない。

「俺、今週ちょこちょこ大学行かなきゃいけなくて。土日とか無理ですか?」
「土曜なら休みだからいいよ。時間は? 19時集合でご飯軽く食べて、20時くらいに近くのホテルとかどう?」
「それで、大丈夫です」

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