忘れられない恋の行方は (Page 6)

先輩の吐息が耳元にかかる。

同時に感じるたくさんの刺激に、先輩の低くて甘い声…。

すべてが私を溶かしていくようだった…。

「先輩…!あっ…あんっ…もう、イッちゃいそう…」

「イッていいよ…」

まるで私を絶頂へ導いていくかのように、先輩は奥深く気持ちいい所を何度も突いてくる。

「あ…あっ…あぁ…い、イッちゃうっ…!」

絶頂を迎える瞬間、先輩は私を包み込むように優しく抱き締めてくれた。

先輩の香り、体温、そして鼓動が直で感じられる。

その時、計り知れないほどの幸福感が私を満たした。

「このまま続けても大丈夫?疲れたなら止めるけど…」

「先輩にも気持ちよくなって欲しいです…。だから続けてください」

先輩は小さくありがとうと言うと、再び腰を動かし始めたのだった…。

*****

久しぶりに再会し、7年振りに気持ちを確かめ合った私達は、その後も空白期間を埋めるかのようにお互いを求め合った。

「こんな奇跡あるんですね…。7年振りに先輩に会えるとは思ってませんでした」

「実は…。知り合いから君があそこに勤めてるって聞いて、あの眼科に行ったって言ったら引く…?」

「えっ…!」

「いや!本当に目の調子が悪かったし、あの眼科が口コミ良いことは知ってたんだ!だけど、わざわざ家から離れているあそこに行ったのは君に会えるかもと思って…」

「私に、会うために…?」

「偶然のふりなんかしてごめん…」

「…」

「怒ってる?嫌いになった?」

「それならもっと早く来てくれたらよかったのに…。7年も経っちゃいましたよ…」

「それは…。君も連絡くれなかったじゃないか…」

「…ふ、ふふっ…お互い様ですね」

「だな…」

私達は見つめ合って、笑い合う。

そしてまたキスを交わすのだった。

何度も、何度も。

7年分の愛を込めて。

Fin.

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