癒し系年下君の舌遣いがエロ過ぎる (Page 2)
「ん…っ、ま、待って佐鳥く」
「だーめ。佐鳥君じゃなくて、圭人」
「そういうことじゃなくて…っ」
「フフッ、焦ってる美羽さん可愛い」
佐鳥君は私を後ろから抱き締めて、ワザと耳に唇を当てながら囁く。フッと息を掛けられると、思わず体がピクリと反応した。
何で、こんなことに。佐鳥君からの甘い攻撃を制しながら、回らない頭で必死に考える。
確か今日は、後輩がやらかした失態を謝罪しにお客様の家に訪問して、散々罵倒された。
なぜか上司もその後輩より私に文句いってくるしで、イライラとストレスが溜まりに溜まって。
連日勤務の疲労も溜まって、立ち寄ったいつものカフェでつい寝落ちしちゃたんだよね。
それが、今の状況。一応整理はできた。
「美羽さん、好きー」
できたけど、何で彼が後ろから私を抱き締めているのかはわからないまま。
「さ、佐鳥君っ」
「だからぁ。佐鳥君じゃなくて、圭人って呼んで?」
甘えるような声で、ペロリと首筋を舐められた。
「ちょっと、ここお店だから!」
「店じゃなきゃいい?」
「そういうことじゃなくて!」
「大丈夫。店はもう閉店してるし、マスターは奥さんと出てるから俺達以外誰もいない」
いつも「僕」っていってる佐鳥君が、今は「俺」になってる。ちょっと意地悪ないい方も、普段とは違って何だかゾクゾクしてしまう。
私のことも、名前で呼んでるし。
「美羽さんがいったんだよ?今日はとことん癒してって。だから俺、たーくさんご奉仕しようと思って」
「でもダメだよこんな」
「気持ちいいこと、嫌い?」
「そ、そういうわけじゃないけど」
「フフッ、好きなんだ。かーわい」
佐鳥君は色っぽく笑うと、私の顎をクイッと持ち上げてチュッとキスをした。
「ん……っ」
「可愛い」
チュ、チュ…と何度も何度も触れるだけのキスをされて、ふっと力が抜けた瞬間ぬるりと彼の舌が入り込んでくる。
器用に私の舌を絡めとり、軽く吸われて。たったそれだけなのに、気持ちよくて体が震えた。
「とろけた顔してる」
「も、ダメだってば…」
「お願い美羽さん。俺、大好きなあなたを癒したい」
「だ、大好きって」
「大好きだよ?初めて会った時からずーっと」
「さ、佐鳥君」
「だから、ね?抵抗しないで、俺にぜーんぶ任せて?頑張り屋の美羽さんを、思いっきり甘やかしてあげる」
唇の次は、耳への刺激。ねっとり確かめるように耳の輪郭を舌でなぞられて、はぐはぐと甘噛みされる。
「ぁ…耳、やだぁ」
「でも、体ビクビクしてる」
「だって…」
「フフッ、可愛い。もっといっぱいさせて?」
ダメだ。こんなに甘く、耳元で囁かれたらもう…
「服、脱がすね?」
簡単に、堕ちてしまう。
ドキドキしました♡
読んでてドキドキしました!ありがとうございました!
オブリコ さん 2021年12月1日