ご主人様と千代の甘い甘い夜

・作

千代がお屋敷に引き取られてから10年、ご主人様の寝室で夜を共にするようになって半年。今夜も千代は、ご主人様に沢山の愛を注がれる。心を捧げて、身体を捧げて。愛するご主人様の傍にひと時でも長くいられるように祈りながら。

「千代、おいで」

ご主人様の歌っているような甘い声。
この声を聴くと、歳も、身分も、何もかも忘れて全てを委ねてしまう。

「はい、ただいま…」

ご主人様の寝室は天井が高く、千代の小さい声も良く響く。

ブーツを脱ぐためにベッドに腰掛けると、大きな腕に捉えられてしまった。

「ご主人様、まだブーツが…」

「私が脱がせてあげよう。ほら、貸して」

ご主人様はベッドから降りると床に膝をついて千代の足を持ちあげた。

「いけません。汚れてしまいます」

足を引っ込めようとしたけれども、ブーツを掴まれていて膝が持ちあがっただけだった。
慌ててスカートのすそを押さえる。

「いいから。ほら、大人しくして…もう片方も」

「はい…」

おずおずと足を伸ばすと、もう片方のブーツもスルリと脱がされてしまった。

「これで千代は、今夜も僕から逃げられないね」

ご主人様は嬉しそうに言いながら、ブーツを丁寧に揃えた。

お屋敷に引き取られてから10年、ご主人様の寝室で夜を共にするようになってからもう半年。
心を捧げて、身体を捧げて。
これ以上何が欲しいと言うんだろう。

ご主人様しか知らないし、知りたくもない。
けれどもいつまでも必要とされるわけではないことも分かってる。

「ほら千代、今夜は月が綺麗だよ」

窓を見ると青白い大きな満月が浮かんでいる。

「綺麗ですね…」

ご主人様と一緒に月を見る、このひと時がとても愛しい。

「千代は本当に月が好きなんだね」

そう言いながらご主人様は、後ろからそっと千代を抱きしめた。
細くてしなやかで、そして温かい腕。
千代は、後ろから抱きかかえられる形で身動きが取れない。

「僕のことも、月と同じくらい想ってくれれば良いのに」

耳元で囁かれ、思わず身じろぎをする。
ほほが熱い。

「くすぐったいです…」

「そうか?好きだろう?」

そう言いながら、メイド服の前ボタンを1つまた1つと器用に外していく。
胸当てのないエプロンは、千代の肌を隠してくれない。

「耳まで赤くなって…どうしたの?」

「ご主人様が…」

「僕が?」

「ボタンを…」

言い終わる前に前ボタンが外れ、肌着が露になる。

「あぁこれも外して欲しいのか」

肌着をたくしあげると、千代の真っ白な肌が月光にさらされた。

「また少し大きくなったかな」

満足そうな声で言いながら、ご主人様は千代の胸を触る。
撫でるようなタッチで、時々乳首に触れる。

「…あぁ」

吐息に声が交じり、か細かった声が次第に大きくなってしまう。

「ほら、たってきた」

「んっ、あっ」

乳首を摘ままれて思わず甘い声が漏れる。
両方の乳房を後ろから揉まれ、乳首を弄られ、声を出すことしかできない。

「ご主人様ぁ…」

「固くなったね。そろそろ良いかな」

千代はベッドに寝かされた。

淫らな音を立てながら、ご主人様は美味しそうに千代の乳首を吸う。

「ほら、吸い出すとこんなに大きくなる」

「そんなっ、ダメです」

嫌がれば嫌がるほど、ご主人様が喜ぶのを千代は知っている。
千代の声に弾かれるように、弄って吸って音を立てて。

千代のピンク色だった乳首は赤みをおび、そして大きく膨らんだ。

「本当に千代は乳首が好きだよね。こんなに悦んでる」

意地悪な言葉に、耳まで赤くなるのを感じる。

「そんなこと…」

「まだ素直になれないかな」

そう言うとご主人様は慣れた手つきでスカートを捲りあげ下着を脱がせた。

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