隣の大学生くんはセックスがお上手 (Page 2)

男の子に抱かれながら、私はおぼろげな記憶を必死に掘り起こしていた。

今日は会社の飲み会で、いつもならしれっと参加しないで帰ってきてしまうのだが、数回に一回は逃げ切れずに捕まることがある。

その運の悪い一回が今日だったのだ。

酒癖の悪い部長の横に座る羽目になって、泥水でも飲むような気持ちで飲んだ一次会。

その一次会の鬱憤を晴らすべく、同期といった二次会。

そこで確か…そうだ、飲みやすいワインを出してもらって、勧められるがままにしこたま飲んだのだ。

同期たちも部長を押し付けられた私に同情してか、あれこれ勧めてくれて…。

覚えている限りで一人でボトルを二本は空けている。

そりゃ、泥酔するはずだ。

私は元々お酒が好きだが、すごく強い方でもない。それがそんだけ調子に乗って杯を重ねれば、帰ってこれただけでも奇跡だ。

確か、マンションの前までタクシーで帰ってきて…それで、鞄から鍵を出そうとしたんだけど見つからなくて…それで…。

「おもい、だしましたッ?」

「ぅん!ッあっあっあ――!やらぁ!いっちゃうぅ!」

「ほら、家の前でッ座り込んじゃってたところにさ、俺が帰ってきて…!」

パンパンパンッと勢いよく肌がぶつかり合う音と、私の喘ぎ声、そして男の子の声がそれぞれ浴室に響く。

時折混ざる水音は、私の愛液なのか、それとも蛇口かシャワーから漏れた水滴なのだろうか。

「大丈夫ですかって、きいたら!鍵が見つからないっていってッ俺が、見つけて、あげたんですよ!」

「やッひィ!ぁん!あァッ!ちくび、やらぁ!乳首噛まないれッ」

「だめですよ、やめないっていったでしょッ」

興奮した様子で男の子はいうが、まだまだ頭に霞がかっていて、はっきりとは思い出せない。

だが、男の子を誘った記憶は蘇ってきた。

私の顔を覗き込んでくる、ちょっと好みの男の子。

親切に鍵を出してくれて、家の中に担ぎ入れてくれて、それで…――。

『ちょっと、上がっていかない?お礼もしたいし』

そういって、彼を風呂場に誘ったのは私だ。

「正直ッ、美笛さんのこと、結構いいなって思ってたんで…ッ都合のいい夢かと思いましたよッ!」

男の子は発情しきった雄そのものの顔で笑みを浮かべ、私の唇を舐めた。

「すっげえエロくフェラしてくれてッじゃあ、次は美笛さんのこと気持ちよくッしようと思ったら、美笛さん、落ちちゃうんスもんッ」

Gスポットをこねるように腰が動かされ、淫液が止めどなくあふれるのがわかる。

この子、セックスが上手い。

緩急つけるようにピストンされ、子宮をお腹の上から押さえつけられて、わけがわからなくなる。

「ほら、ずっとセックスするんでしょう?」

俺も明日、休みなんスよ。

そういって、男の子はにゅっと口角を上げた。

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