セックスの世話係~絶倫すぎるあいつがクセになる~

・作

幼馴染のしんとは実家が隣で、一人暮らしを始めたアパートでも隣同士。料理、洗濯、掃除、しんの身の回りの世話をしている私はしんの家に自由に出入りできる。『あの日』もいつものように掃除しに家に入るとしんはまだ寝ていて、起こすと突然抱きしめられてキスされて…

私には幼馴染がいて、小、中、高とずっと一緒。

家も隣で親同士も仲がいい。

そしてなぜか、一人暮らしをするようになってからも、同じアパートの隣同士で暮らしている。

しんが私を追いかけるように引っ越してきたわけだけど…

私としんはよく喧嘩はするけど仲はいい方だと思ってる。

でも私達の間に恋愛感情なんてものはない。

幼い頃からそばにいて、姉弟みたいな感覚なんだ。

しんに彼女ができても何とも思わないし、彼女がいない期間が長いと逆に心配してしまう。

血は繋がってないけど、まるで本当の弟のように思ってる。

大人になった今も世話を焼きにしんの部屋に入ることはしょっちゅうだし。

洗濯、掃除、料理、姉を通り越して、私は母親かっ!と、自分にツッコミそうになるのは置いといて…とにかく、小さい頃からしんの面倒を見てきた私。同い年だけど。

でもね、『あの日』を境に私達は男女の関係を持つようになってしまったの…。

*****

休日はしんの家を掃除しに行くのがお決まりになっている。

合鍵も貰っていて、私は自由に出入りが出来る。

この日も朝の10時くらいにしんの家に行くとしんはまだベッドで寝ていた。

「おはよう!朝だよー!掃除するから起きて!」

しんの肩を揺すると、

「ん…さやか…」

そう言うと、私を抱きしめてキスをしてきた。

「ちょっ…!」

「あ、間違えた」

そしてしんはまた寝てしまった。

間違えた?誰と間違えてんのよ!今、私の名前呼んだよね…?

こんなこと今までなかったから、相手はしんなのに胸が高鳴ってしまった…

ドキドキしながら掃除をしてたら、やがてしんは起きてきて、何事もなかったように私に話しかけてきた。

「おはよ、いつ来たの?」

「覚えてないの?」

「…全く」

私1人だけドキドキしちゃって…バカみたい!

なんだか負けた気がしてムカついた。

「ごめん、今日は帰る」

そして私はしんの家を出て、自分の家に帰った。と言っても隣だけど…

まだドキドキしちゃってる私は冷静になろうと水を一気飲みした。

「フー」

大きく深呼吸して、ようやく落ち着いてきたのに…あいつ、しんが来たのだ。

家のチャイムが鳴り、玄関を開けると

「さやか?怒ってるの?」

「怒ってないよ」

「ふーん?」

そしてしんはズカズカと勝手に上がって来て、テーブルに何かを置いた。

「サンドイッチ作ってきたから食べて」

「え、これしんが作ったの?」

「うん、作ったって言ってもチーズとハムのせて切っただけだけど」

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