玩具プレイのことは内緒にしててください! (Page 2)
正直、抜くのは惜しいと思った。
なぜかというと、いわゆる静音タイプのローターなので、羞恥プレイ向きというか…せっかくだし入れたままコンビニでも行ってみようかなと考えていたところだったのだ。
落花生のような形のローターは、入れて歩いたりすれば膣トレにもなる。
私は少し悩んでから、結局ローターをそのままにして、部屋着から着替え始めた。
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会社までは、徒歩十五分ほどである。
ためしに家の中を動き回ってみたが、ローターは弱い快感をくれはするものの、思ったほどの刺激はない。
音も気にならなさそうなので、スイッチは入れたまま会社に向かった。
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まずい。
ヴィン…ヴィン…ヴィン…ヴヴヴヴ…
信号で立ち止まると、自分のナカからバイブ音が響いてくる。
しかし、問題はそんなことじゃない。
ついさっき、つまずいた拍子に、ローターがGスポットを刺激するようになってしまったのだ。
Gスポットは感じ過ぎちゃうから、外した位置に入れてたのに…。
ヴヴヴヴ…ヴッヴッヴッヴッ!
「んんッ、ごほっ」
喘ぎそうになるのを、必死に咳でごまかす。
変則的な振動にセットしたせいで、多様な刺激が私を責め立てる。
止めようにも、焦って探すせいか鞄の中に仕舞ったはずのリモコンが見つからない…。
幸いにして、会社の入っているビルは信号を渡ってしまえば、もう目の前である。
立ったままこの刺激に耐えるよりは、会社で落ち着いてリモコンを探すほうが賢明だと思った。
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「あれ、一ノ瀬じゃん」
オフィスの扉を開けるなり、私は絶望した。
複合機の前に立っていたのは、同期の宮部良祐である。
爽やかな好青年で社内では通っているが、今の私にはかなり厄介な男で、端的にいえばおしゃべり好きというか、かなりのコミュニケーション好きなのだ。
「み、宮部こそどうしたの」
「可哀想に休日出勤だよ。そっちは?」
「あー、大野先輩に資料送ってくれないかって言われ…ひっ!」
ヴィン…ヴィン…ヴィン…
「どうした?」
「あ、そのッ、そこ!虫!」
「え、どこ!?」
宮部が向こうを向いた瞬間に、私はなんとかローターの位置がずれないか、服越しに脚の間をまさぐった。
よりによって今、一番感じる回転の動きになるなんて!
「まさか、G…?」
「ッい、いや、そうじゃないと思うけど…」
宮部が振り返ったので、パッと手を離す。
その間も、ローターは淫らに動きっぱなしだ。
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