玩具プレイのことは内緒にしててください!

・作

一ノ瀬野枝(いちのせのえ)の密かな日課は、大人の玩具で自慰にふけること。休日に仕事を持ち帰った野枝は、会社に大切な資料を忘れてきてしまい、しぶしぶ取りに行くことに。そこで思いついたのが「玩具を入れっぱなし」で、会社に行くプレイを楽しむこと。しかし会社には同期の宮部良祐(みやべりょうすけ)がいて…!?

最悪だ。

「もう一回押してみようか?」

「や、やめ…!」

私の止める言葉なんて耳に入らなかったように、宮部は無情にも小さなリモコンを押した。

ボタンは一つしかない。繰り返し押すことで、パターンが変わっていく作りで、長押しすれば止まる。

宮部が押したのは、短く一回だけだ。私のナカで、リモコンの信号を受けたモノが、回転と振動を最大値にする。

強すぎる快感に、私の脳みそはスパークした。

「ひっ!ィ、ぐ…ぁぁぁあああああ!あっ、あっ…」

「すっげ、もしかして潮吹いた?ストッキングびしゃびしゃ」

宮部の手が私の太ももに伸びる。

ナカに入れたおもちゃを考慮して着てきたスカートが、完全にアダとなった。

イッたばかりの私の隙をつくように、宮部はストッキングの上から脚を伝う愛液をなぞるように指を滑らせ、スカートの中に手を忍ばせてくる。

下着とストッキング越しで、すでにナカにモノを咥えた密部に指を押し込まれた。

まるで、ナカのおもちゃをさらに奥へ突っ込むように。

「やめッ!んっあああッ!やらぁおく、奥にはいっちゃうぅ!」

「大丈夫大丈夫、どんだけ奥に入っちゃっても俺が取ってやるって。一ノ瀬より指長いし?」

そういうことじゃない、バカ!

そう怒鳴りたくても、私の口から飛び出すのは無意味な嬌声だけだ。

肉壺に布ごと入ろうとするように、宮部の指が力強くかつ無遠慮に、ぐりぐりと私の陰部を押してくる。

私はといえば、強すぎる快楽に流されて、すっかり宮部に縋りつく形になっていた。

「ねぇ、一ノ瀬…脱がしていい?」

そそのかすような宮部の甘い、悪魔の囁きに、私はついにこくんと頷いてしまった。

*****

完全に自業自得とはいえ、事の発端は先輩の無茶振りである。

「えっ、今からですか!?」

『本当にすまん!今度何かおごるから…』

日曜の昼下がり、突然電話をかけてきた先輩は平謝りしつつ、会社のサーバー内にあるデータを送ってほしいと私に頼んできた。

出張中の先輩が私にこんなことを頼んできたのには、二つ理由がある。

一つは、先輩と同じ案件を担当しているから、データの場所を知っているということ。

もう一つは、単純にうちが会社に近いのだ。

「もうー、しょうがないなぁ。ランチ二回で手を打ちます」

『二回って…ちゃっかりしてるなぁ』

苦笑しつつ先輩が了承したので、私は電話を切った。

問題は下半身である。

「どうしよっかな…」

とっさにタオルケットで覆ったが、下半身は裸である。そして、それだけではなく――

ヴィン…ヴィン…ヴィン…

私の“ナカ”からは、うなるようなモーター音がわずかに響いている。

ちょうど、オナニーでも楽しもうかと思って、少し大きめのローターを入れたばかりだったのだ。

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