私が寝ている間に、えっちないたずらをしてくる幼馴染
眠ることが大好きなOL・古屋瑞月(ふるやみずき)は、休みの日は家で寝てばかり。おまけに自室で眠っていると、決まってお隣に住む幼馴染み・木庭庄(こばしょう)にえっちされる夢を見てしまう。恥ずかしいけど、片想い中だし役得…と思っていたが、ある日やけに感覚がリアルになって…え、夢なのに何度もイッちゃう!?
私には、人にはいえない秘密がある。
「やっ、んぅ…」
「ほんとにいや?」
「んっ、ううん…」
「だよね、こうすると気持ちいいでしょ」
背中から抱き締めるようにして、私に回された逞(たくま)しい二本の腕。
脚は後ろにいる人物と絡まっていて完全に閉じられず、私は自分のベッドの上で誰かからの執拗な愛撫を受けていた。
私のそれなりにあるおっぱいを、すっぽり包み込めるほど大きな掌は今、服をたくし上げて、もにゅもにゅと柔肉を揉みしだいている。寝ようと思ってベッドに入ったから、ブラジャーはつけていない。
敏感な乳首を直接爪で引っかかれ、私の口からは嬌声が飛び出してしまう。
「やんっ!ふ、う…」
「ほら、気持ちいいんじゃん。可愛いよ、瑞月…」
囁く声は甘く、耳に馴染んだものだ。
目を閉じているのでわからないが、おそらく人差し指と中指で乳首を挟むようにして、胸全体が揉まれる。ぬるま湯のような快感が、私をもどかしくさせた。
もっと激しく揉んで、乳首をいじめてほしい…。
叶うなら、吸ってほしいとさえ思う。たまにスマートフォンで読む官能小説の描写で、羨ましいと思っていた愛撫が願望として脳内を巡る。
吸われると、じんっと腰が疼(うず)いて…って、大した経験もないのに、なんでこんなにリアルに想像できちゃうんだろう。
朧気な思考が羞恥に染まり、じゅわっと下からも蜜が溢れた気がした。
もう、絶対すごく濡れちゃってる…。
私をとろけさせる手は、ゆるゆると身体のラインを撫でさするように下りていく。焦らすようなその動きに、私はたまらず脚をこすり合わせた。
そして、ついに手は私の脚の間に入り…――
ジリリリッジリリリッ!
「…ですよねぇ」
私は目を覚ました。
*****
いわゆる淫夢、というやつを私が見るようになったのは、高校生の頃からだ。
昔から寝ることが大好きで、ご飯も忘れて眠りこけることが多かった私だが、初めて淫夢を見たときは、あまりの生々しさにしばらく起き上がることさえできなかった。
何せ、お相手が幼馴染かつ片想い相手だったからだ。
そのときの夢は「好きだよ」と囁かれながら、さながら寝バックのような姿勢で全身を触られた。
好きな人に抱き締められる快感だけで多幸感に包まれるのに、最近では結構際どいところを触られたり、ときには一番敏感なアソコに――
「って、いかんいかん」
私は頭を振って、妄想、もといいやらしい夢を脳内から追い出した。
相手は私より四つ年下の、現役男子大学生である。
空想でもなんでも、社会人が手を出していい領域ではない。
それでも私は年下の幼馴染のことが、夢で見てしまうほど好きなのだ。
幼馴染と・・・自分の初めてとシンクロするところが多くて思い出しました
まにゅ さん 2021年7月13日