果てない君に、甘く溶けていく

・作

コンビニでライブのチケットを買った優希(ゆき)。チケットには「連絡ください!」という付箋が…。同じ日にライブに行く店員の野々村翼と連絡を取り合い、ライブ当日、ご飯を食べたあと一緒にライブへ行く予定が…ライブ前、ある場所で翼の冷たい視線を受けながら乱される優希。ライブ後、ふたりは翼の部屋に行くことに…

若い男性店員が、封筒に入れたチケットとオリジナルチーズケーキをレジカウンターに差し出し、優希はスマホを取り出して会計を済ませてコンビニを出た。

イヤホンをしながら、丁寧に封筒からチケットを取り出すと、優希は驚いてコンビニの方を振り返った。

「え?」

チケットには、野々村翼という名前と電話番号、『僕もこの日のライブ行きます!連絡ください!』と走り書きのある付箋が貼られていた。

優希は、近くにファンがいることが嬉しくなり、スマホを取り出すと翼にメッセージを送って帰宅した。

夜遅く翼から返信が来て、話は早朝まで盛り上がり、朝焼けの写真を撮って送り合った。

*****

 

「翼くん、ここ…」

「あ、俺の最初と同じ反応…ここの飯、めちゃくちゃウマいですから」 

あの日以来、ふたりは毎日連絡を取り合うようになり、ライブ当日の今日、一緒にご飯を食べた後、ライブに行く約束をしていた。

翼は優希の手を取ってカラオケボックスに入り、カウンターで手続きを済ませて個室に入った。

ドアを閉めると、翼は優希に近づいて正面から身体を密着させて、パーカーワンピ越しにくびれた腰を両手で優しく掴んだ。

「優希さん、店来たときと雰囲気違いますね…」

「い、いつも会社帰りだから。つ、翼くんメガネは?髪も黒くなってる」

翼は優希の肩に頭を置いて、小声で呟いた。

「就職したの忘れられてる…ショックなんですけど…」

「わ、忘れてないよ。リュックの中にプレゼントが…」

翼は微笑みながら、優希の顔にゆっくり近付くと、甘くため息をついた。

「店辞める前だったから、メッセージ嬉しかったです」

優希の耳元で甘い吐息とともに囁いた。

「優希さん、俺のワガママ…聞いてくれませんか?」

「ぁんン…」

小さく出た喘ぎ声に驚いた優希は、恥ずかしさで顔を紅くすると、下腹部に翼のペニスの鼓動を感じ子宮が疼いた。

「優希さん、何その声…エロい」

爽やかな翼から発せられる言葉遣いと甘い吐息は、優希の胸と秘部の奥を痺れさせた。

翼は、優希にキスをしながらリュックを肩から外してテーブルに置き、ふたりはゆっくり舌を絡ませて、ソファに身体を落とした。

ワンピ越しに優希の胸を掴んで優しく揉みあげると、耳たぶを甘く噛んで、返事を急かした。

「ぁあアぁん」

「こんな感じやすい人と思わなかった…」

翼は、頬を紅くして甘い息を優希に吹きかけて、ワンピースの裾から手を入れると、パンティの脇から濡れた秘部に指を這わせた。

「優希さん…ここに、俺の…入れていいですか?」

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