ケンカのあとは、仲直りのエッチを

・作

一緒に住んでいる彼氏と些細なことでケンカをしてしまった私。謝るタイミングを逃して2週間が過ぎてしまった。彼もチラチラとこちらを見ているので、意を決して謝ることに。お互い仲直りができて嬉しくなり、キスをしまくっていたのだけれど、久しぶりに欲情してしまって…。

一緒に住んでいる彼氏とケンカして、2週間が経つ。

きっかけは本当にくだらないことだったのに、言い合いをしたら止まらなくなってしまった。

「おはよう」「おかえり」「おやすみ」など、いつも交わしていた挨拶もなし。

最初はお互いに意地を張っていたけれど、気がつくと謝るタイミングを逃してばかりでどうしようもなくなった。

「今日こそ謝らなくちゃ」

毎朝そう決意するのに、彼と顔を合わせると、つい目を逸らしてしまう。

「今日も仲直りできなかったな…」

夜、ぼんやり考えながら歯を磨いていると、自分の顔が心なし虚ろになっていることに気づいた。

最近ずっと笑っていないので、表情が乏しい。

私はため息をついて洗面所を離れると、目の前に彼が立っていた。でも、私は何も言わずにその脇を通り過ぎる。

すると、彼が後ろからぎゅっと抱きついてきた。

「ごめん」

一言、囁かれた。

「蛍(ほたる)、本当にごめん」

私は、抱きしめられた彼の手をそっと握り返し、「私の方こそ、ごめんなさい」と小さく呟いた。

「拓人(たくと)くん」

彼の名前を呼ぶと同時に、触れるだけのキスをされる。

2週間ぶりに感じる、彼の温かな体温。

私たちはそのまま、いつも一緒に寝ていたベッドに倒れこんだ。ケンカしてからというもの、彼はずっとリビングのソファに寝ていたのだ。

「ん、んぅ…」

ディープキスをする彼の舌はとても熱くて、今にも溶けてしまいそうだった。

あそこが疼いてきて彼の腰に押し付けると、すぐに下着を引き下ろされた。

「あっ…」

彼の指があそこで滑らかに動く。私は元から感じやすいタイプで、1週間もエッチをしないとちょっとの刺激ですぐにイッてしまうのだ。

「久しぶりだから、すごく感じてるね」

拓人くんにそう言われて、自分でも赤面した。

「ん、生理で、できなかったし。あ、だめっ…」

拓人くんが指を激しく抜き差しするたび、愛液が飛び散る。

そうだ。元々は生理前だった私がイライラしていて、彼に当たり散らしてしまったのだ。

思い出すと、申し訳なさと情けなさで彼にしがみついた。

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