犬猿の仲 (Page 2)
「っ、んっん、んっ」
集中した瞳が私を見つめ、口づけてくる。
舌を必死に追いかけるようにキスを返す。
呼吸が乱れる。
「っ、あ…っ―――――――ッ!」
ずるりと植村の指が引き抜かれたかと思ったら一気に太い肉棒で貫かれる。
脳天にガツンと響く衝撃。
「―――ッあ、っあ」
片方の脚を持ち上げられて、腰を打ち付けられる。
植村の動きから逃げるように腰を浮かすも、腕と壁にホールドされうまく逃がすことができない。
「っあ」
涙目で訴え、植村の胸を叩く。
植村がずるりと男根を引き抜くと、私は床に崩れ落ちた。
床に手をついてハァハァと息ついていると植村は後ろから私の尻を掴み、陰部に男根をあてがう。
「ちょっ、ちょっとま―――――――ッ!!」
再び、脳天にガツンと響く衝撃を受けて床に頭をついた。
「ッ、あ」
汚い声が漏れる。後ろから植村が腰を掴んでは私の内壁をこする。
「ンんんぅ」
さっきの角度よりも、バックで突かれる方が奥に当たる。
植村に腰を掴まれて前へ逃げることもできない。
ずんずんと私の中に進んできては、子宮口に亀頭部分が当たるのか、刺激でじわじわと緩い快感が生まれてくる。
その刺激は突かれるたびにビリビリとした刺激に変わり、植村の動きに合わせていつの間にか私の腰も動いていた。
「っ、あっあ、っあっ」
細かく息をする。植村の体温を感じる。
――あっ。
と思ったときには遅かった。
「イ、イク」
全身にビリビリと刺激が走り、手足がしびれる。
快感を逃すように足先がきゅうっと折り曲がる。
「ッああああ」
私は絶頂した。
植村の男根をきつく締め付ける私の膣。
彼は私の中で精を吐き出す。
*****
「お前さ、社内で人気あるんだよ」
「へー」
「気が強いとこが裏表なさそうで、イイって」
シャツを着て、身なりを整えていると植村は煙草の煙を吐き出しながらぼそっとつぶやいた。
そっけなく返した私の返事におかまいなしに植村は言葉をつづけた。
「あんまり目立つなよ」
バツ悪そうに頬を赤らめる植村からは、ときおり少年のような幼さを感じる。
――私が“あんたもね”と言いたくなったのは言うまでもない。
Fin.
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