若頭の指は甘くてズルイ~絶倫すぎる夜に堕ちていく~

・作

たった一人の身内であった祖父が亡くなり、天涯孤独となってしまった椿(つばき)。アパートも追い出され、不運の連続で、遂には道端で気を失ってしまう。それを助けてくれたのは、九条組若頭の大和(やまと)だった。惹かれてはいけない相手なのに、身も心も大和の愛撫で溶かされていく…。

「ふぁあっ!あっん…んん~!!」

何度目の絶頂だろうか…。

大和さんの熱くたぎったモノが、私の中で暴れまわる。

「大和さっ…ん…もう…許して……ぁあ!」

「まだまだだよ?椿…今夜は寝かさないから、覚悟して」

大和さんが私の手を握りしめて、律動を再開させる。

額の汗や、切羽詰まった表情が、私の胸をきゅうっと締めつけた。

「あっあっふぁああ!!」

クリを擦られながら、最奥を突かれ、甘い痺れが全身を駆け巡る。

「また…イッチャウのぉ!!」

「何度でもイッていいよ」

深い口付けをしたまま、グリグリと中を犯され何度目かわからない絶頂を迎えた。

2人の終わらない夜がふけていく…。

*****

あぁ…私このまま死ぬのかな…。

おじいちゃん、案外早く会えそうだよ?ごめんね…長生きできなくて。

朦朧とする意識の中、暖かい温もりと全身黒のスーツでキメているイケメンにお姫様抱っこされているのがわかって、最期がこんなに心地いいなら死ぬのも悪くないなと考えながら、意識を手放した。

そしてふと目が覚めると、そこはお風呂場のようだった。

「えっ!?」

「起きた?」

私は声の主に後ろから抱かれる形で、湯船に浸かっていた。

もちろん、2人とも生まれたままの状態…すなわち裸だ。

「あっ、あの!?」

「僕の屋敷の前で倒れてたんだけど、あまりにも冷えて泥だらけだったから、お風呂に連れてきたんだよ」

「ご迷惑おかけしてすみません、もう大丈夫ですので、でっ出ます」

「大丈夫…君のすべてを見たわけじゃない。でも今、立ち上がったら丸見えだよ?」

「っ!!」

私はおとなしくするほかなかった。

彼は私の髪を丁寧にシャンプーしながら、名前と年齢、プログラミングの仕事をしていると教えてくれた。

私も簡単な自己紹介を済ませ、この気まずい場所から逃れるように言葉を紡いだ。

「やっ大和さん…あとは自分で洗えるから大丈夫です…」

「ダメだよ…女の子の肌は柔らかくて傷付きやすいんだから、椿はゴシゴシ洗っちゃうタイプでしょ?」

ズボラで大雑把な性格を言い当てられて、何も言い返せなかった。

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