クールな同僚の甘いおねだり (Page 3)

あっという間にベッドに組み敷かれ、退路を塞がれる。

「あ、あの柏木君っ」

「んー?」

耳元でそんな色っぽい声出さないでほしい…!

「わ、私帰らないと…っ」

「今日土曜で会社休みだよ?それとも、何か予定があった?」

「よ、予定はないけど」

いった後、しまったと思う。なにバカ正直に答えてるの私。

「俺は、東野さんのことがずっと好きだった。東野さんだって昨日、俺のことが好きだっていってくれた。だからこれは、自然な流れだと思う」

「で、でも私…」

「覚えてないんでしょ?だから今から、思い出させてあげる」

指が、私の太ももから脇にかけてのラインをなぞる。くすぐったさとゾクリとする感覚に、思わず声が漏れた。

「可愛い、エリ」

「っ」

突然の名前呼び。私がそれに動揺した隙にTシャツの中に手が侵入してきて、簡単にブラを外される。

「ちょっ、待って」

「待たない」

Tシャツの上からやわやわと胸を揉みしだかれて、力が抜けた。

「覚悟はしてたけど、覚えてないっていわれたことショックだった」

「…ごめんなさい」

「いや、弱みに漬け込んじゃった俺も悪いし。でもごめんね、やっときたチャンス逃したくないんだ」

切なげに眉根を寄せるその顔に、思わず見惚れた。

「ん…っ」

服の上から乳首を擦られて、自分でも驚くほど甘い声が漏れる。

初めてってわけじゃないけど、こういう行為は得意じゃなくて。それが原因で前の彼にフラれてからは、ずっとなにもなかった。

「あ…っ柏木君…っ」

それがまさか、同期とこんな関係になってしまうなんて。

「ここ、敏感だね」

涼しげな目元がスッと細められて、その色気たっぷりの雰囲気にドキドキが止まらない。

冷たげな印象とは裏腹に穏やかな優しさを持った柏木君は、とても素敵な人だと思うけど。

男の人として意識したことは、今までなかった。

「エリ、考えごとしないで?今は俺だけ見てほしい」

乳首をキュッと挟まれて、クリクリとこねられる。優しい手つきなのに少しだけ荒っぽくて、気持ちいいと疼く体が止められない。

「硬くなってる、可愛い」

スリスリと擦られ続けて気持ちいいけど、段々物足りないと感じてくる。

それを見透かしたように、柏木君は口角を上げた。

「エリ、どうしてほしいかいってみて?」

「あ、あの私…っ」

「エリの可愛い声で聞きたい」

「…っ」

「エリ」

「直接、触ってほしい……っ」

「よくできました」

柏木君は嬉しそうにそういって、私にキスをする。彼の舌が私の口内を探るようにねっとりと動いて、頭が痺れるほど気持ちいい。

「いっぱい、触らせて」

Tシャツの中に、手が入ってくる。両手で同時に両方の乳首をキュッと摘まれた。

「ぁ…っ」

「可愛いよ、エリ」

クリクリと捏ねられて、時折親指で潰される。その内に手とは別の熱い舌も混ざって、私は更に甘い声を漏らした。

「下も触るね」

そういわれると、思わず閉じたくなってしまう。

そんな私に、柏木君はいい聞かせるような声を出した。

「エーリ、それじゃあ触れない」

「だ、だって恥ずかしくて」

「俺は、エリの全部が見たい。恥ずかしいところも、可愛いところも独り占めしたい」

「っ」

「お願い、エリ」

ず、ずるい。そんな目で見つめられたら、拒めない。

多分私はもうとっくに、柏木君の手の中に落ちてしまっているのかもしれない。

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