仕事終わり、カウンターの中のふたり

・作

同じカフェで働いている先輩、渡辺優太に呼び出されて体を重ね合った、奈緒。次の日、夜の勤務が終わり、帰ろうとする奈緒に他の先輩が声をかける。「渡辺さんが探してたよ」閉店したガラス張りのカフェのカウンターの中で、ふたりは激しく身体を求め合う。

仕事が終わり休憩室でペットボトルの水を飲んでいると、田中先輩から声を掛けられた。

「渡辺さんが、奈緒のこと探してたよ」  

「あ、、、ありがとうございます」

奈緒は、髪を束ね直しながら休憩室を出て、店内に戻った。

カウンターの奥で先輩の渡辺優太が壁を背にして、グラスの水を飲んでいる。

「お先に失礼しますー」

田中先輩の大きな声が響き、渡辺は持っていた水の入ったグラスをカウンターに置いて奈緒を見た。

「お疲れさまでしたー」

奈緒に続き、優太が

「お疲れさまー」

と、田中先輩の挨拶に返答する。

バタンとドアが閉まる音が聞こえると、渡辺はカウンターに置いたグラスを持つと、ごくごくと音を立てて水を飲んだ。

店内には、渡辺と奈緒だけしか居ない。

カウンターにグラスを置いて、長身の渡辺は奈緒に近づきながら、制服のネクタイを緩めた。

「お疲れさま、、、でした」

「寝れた?」

「寝不足、、でした」

奈緒は、昨夜のことを思い出していた。

いつもグループで飲んでいた渡辺から連絡があり、仕事のことで呼び出されたこと。

バーで飲むことになり酔ったふたりは、渡辺の部屋に泊まり朝まで身体を重ねたこと。

「先輩、、、優太さんは、、、大丈夫でしたか?」

優太は、奈緒の腰を両手で持つと、力強く奈緒の身体を、自分の方に引き寄せた。

「ミスばっかで店長に怒られた。奈緒はちゃんとやってたよなぁ、、、」

奈緒の下腹部に、優太の硬くなっているペニスが当たる。

優太はわざと、奈緒にペニスをぐりぐりと押し付けて、奈緒の顔に近付いた。

奈緒は、優太の唇をかわし、両腕を優太の首に絡ませて抱きついた。

店内はガラス張りで、全体の電源は消え、数ヶ所だけライトが照らされている。

「奈緒の体、キレイだったなぁ、、、」

優太は深いため息をついて、奈緒を強く抱き締めて髪の匂いを嗅いだ。

優太のペニスが脈打つと、奈緒の下腹部が感じ取り、その奥の子宮が、きゅッとなった。

昨日の優太の引き締まった裸を思い出し、奈緒は顔を紅くした。

「熱いな、、、奈緒の顔」

優太は、奈緒の両腕をそっと振り払うと、奈緒の顔を覗き込んだ。

紅い顔で唇に近づこうとする奈緒を見て、クスっと優太は笑った。

「、、、そう急かすなって」

優太は、奈緒の唇に優しくキスをすると、ゆっくり、ゆっくりと舌を絡ませた。

奈緒は激しく優太の舌を絡ませると、優太のキスは激しくなり、ふたり重ねた唇は、音を立てた。

優太は、ゆっくりと唇を離すと、ふたりの唾液が奈緒の制服のネクタイに落ち、そこだけ色が濃くなった。

「昨日よりも、、、激しいな」

優太は、少しかがんで、奈緒のおでこに、自分のおでこをくっつけた。

奈緒の顔は更に紅くなり、優太の息遣いはどんどん荒くなっていった。

「さっき何かいいたそうだったけど?、、、」

奈緒は返事に困って、優太の唇に近づこうとすると、微笑んで、

「ダメ、いえって、、、」

「、せんぱ、、、ゆう、たさん、、、今日、意地悪じゃないですか?、、、」

紅い奈緒の顔を、優太はそっと撫でた。

「ここじゃ、、、先輩だから、俺」

公開日:

感想・レビュー

1件のレビュー

仕事終わり、カウンターの中のふたりのレビュー一覧

  • 、、、、が多すぎてチープな印象になっている気がします。文章は素敵なのでもったいないです…

    3

    うーん さん 2021年4月16日

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