彼氏の浮気を目撃した私が身を投げたら異世界転移した先の王様に愛されまくった話 (Page 4)

「それに、ダメと言われると……余計にそそられるな」

「んっ、あっ……!」

強いピストンが繰り返され、視界が揺さぶられた。

ディオンの髪の毛も一緒に揺れて、汗に濡れた私の肌に張り付く。

「あ、ディオンっ……気持ちっ、いいですっ……あっ、あぁっ!」

「俺も気持ちがいいぞ……!」

自然と唇が重なり、私たちはお互いに舌を貪り合う。

世界が違うのに愛し方は一緒だなんて、なんだか不思議だ。

しかし何度も愛されていると、それもだんだんどうでもよくなってくる。

私はもうディオンの女なのだ。

この世界で、ディオンと一緒に生きていきたい。

「ディオンっ……あっ、もう……イッてしまい、ますうっ……!」

「いいぞ、気をやることを許そう。俺も一緒にやるがな」

「あっ、来て……きてくださっ……はあっ、あっ、んはあっ!」

ディオンがより私に密着し、まるで一つに溶け合ってしまっているようだった。

お腹の奥でも繋がって、外でもこうして抱き合って繋がって、私はとても幸せを感じている。

「ディオンっ……好きっ……好きですっ……!」

「俺もそなたが好きだ……!アイ、俺を受け止めてくれ!」

もう一度深い口付けをしあいながら、ディオンは私のお腹の奥で果てた。

ドクン、ドクンと伝わってくる熱い鼓動。

私の身体がその熱を求めて、ディオンを締め付けているのが自分でもわかる。

「んっ……ふうっ……」

鼻にかかった自分の声が恥ずかしい。

ディオンとの口付けが気持ちよくて、何度も顔の角度を変えて楽しむ。

ぐ、ぐっと腰の突き入れを感じ、私はまた軽く達してしまった。

半分ほどディオンが抜けていって、また押し込まれた時に弱い吐精を感じ、身体を震わせる。

やっとすべてを吐ききって出ていったディオンは、私の頭を撫でてくれた。

「よしよし、よく頑張ってくれたな」

頭を撫でた次にお腹を撫でて、ディオンは私の頬に軽いキスをする。

まだ身体に残る快楽の余韻に浸って息を吐くと、ディオンはうきうきとした様子でとんでもないことを言い出した。

「次は夕刻だな」

「えっ」

この国でいう夕刻には、あと3時間ほどでなるはずだ。

いつもなら半日ほど置いてくれるのに。

「そんなに早くですか……?」

「ああ!アイが愛おしくてたまらないからな!」

この王様は、本当によく私に愛を伝えてくれる。

「でも、どうしてそんなに好きだって言ってくれるんですか?」

ディオンから好きという言葉はよく聞くけれど、どうしてかというのはイマイチわかっていない。

そう訊ねると、ディオンは柔らかい笑みを浮かべて、教えてくれた。

「そなたの憂いに満ちた顔に、笑みを浮かべてほしいと思った。なぜそう思ったのかと自分で考えた時に、そなたが好きだと気付いたのだ。言ってなかったか?」

それを聞いて、私はなんだか急激に恥ずかしくなってきた。

顔が熱い。

「ははは、愛い奴め」

ディオンはそう言って、私を抱き締めてくれる。

ああ、本当になんて人に愛されてしまったんだろう。

こんなに幸せにしてくれるだなんて!

Fin.

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