混浴で出会った初対面の男性のエッチな技に、癒やされまくり、のぼせまくりの私
疲れを癒そうと訪れた温泉。そこはまさかの混浴だった!思い切って入ってみた私に、素敵でエッチすぎる出会いが…。綺麗な景色の中で、心も身体もトロトロにされて最高の温泉でした!
繁忙期と季節の変わり目が重なったせいですっかり疲れてしまった私は、平日の休みを利用してある温泉地に来ていた。
都会の喧騒から離れてゆっくり癒されたいと思い、ネットで見つけたのが“にごり湯の露天風呂”が人気だという山奥の温泉旅館だ。
高台にある旅館の部屋から見える景色は素晴らしく、私はすでに疲れがほぐれていくような気がした。
「平日で他のお客さんも少ないし最高だなあ。来てよかった!」
そんな風に思いながら、私は露天風呂へと向かった。
が、脱衣所の入り口にあった注意書きを見てぴたりと私の足が止まった。
『こちらは混浴となっております』
「うそお…」
よく読むと、男女別の露天風呂はここから5分ほど歩いた離れにあるようだ。
「うーん…。今から5分も歩くの面倒くさいなあ。それにここの露天風呂、今の季節は真っ赤になった大きな紅葉の樹がすごく綺麗だってネットにも載ってたしなぁ」
一秒でも早く湯に浸かって疲れを癒したい私は、そっと中の様子を伺った。
しーんとしている。
誰もいないようだ。
それにここのお湯は白いにごり湯。
浸かってしまえば万一男性客が後からやってきても丸見えということはないだろう。
脱衣所には女性客用のバスタオルも用意されている。
そばに置いておけば、サッと巻いてすぐに出ることもできるだろう。
「多分誰も来ないでしょ!ここまで来る時も誰にも会わなかったし…!寒いし早く入ろ入ろ」
こうしてほとんど迷うことなく、私は服を脱いで露天風呂に入っていった…。
露天風呂の紅葉は、想像していたよりもずっと立派なものだった。
温泉もとても質がよかった。
最初はちょっと熱いかな?と思ったお湯も浸かってしまえばだんだんと肌に馴染み心地よい。
とろけるような泉質で、いつまででも入っていられそうだ。
立ちのぼる湯気に包まれ、大きな紅葉の樹を見ながらボーっとしていると昨日までの慌しい日々など忘れてしまいそうだ。
ぼんやりしていた私は、不意に後ろから聞こえたガラガラッという音に思わず飛び上がってしまうほどに驚いた。
見ると背の高い男性が戸を開けて露天風呂に入ってくるところだった。
自分以外にここにくる人はいないと完全に高をくくっていた私はかなり動揺した。
男性は微笑んで軽く会釈をし、かけ湯をして私から少し離れた場所に浸かった。
びっくりしたのと恥ずかしいのとで、しばらくの間私はその場で縮こまる。
だけどここはにごり湯で、お互いお湯に浸かってる部分は見えないんだから意識しすぎているのも馬鹿らしいかも。
そう自分に言い聞かせ、平常心を取り戻した私に男性が話しかけてくる。
「こんにちは。ここの温泉は初めてですか?」
「え、ええ」
「仕事の疲れもここに来るとすっかり消えちゃうから、僕はよく来るんですよ」
「そうなんですね。私も最近疲れちゃったんです。でもこんないい温泉に来れてよかった」
男性は龍司と名乗って笑う。
私の方も愛美ですと名乗る。
「そうですよね。今の時期は紅葉が見事だし。こうして綺麗な景色を見ながらお風呂に入れるなんて最高ですよね」
そう言われてもう一度もみじを眺める。同じ景色を求めてここまで来たと思うと、緊張も解けてきた。
少しずつお互いの仕事の苦労話などが始まる。
その会話の中で、龍司は色んな考え方が私と似ていることが分かり、親近感を抱いてしまう。
癒しを求めてこの温泉に来た者同士、大変ですねと労い合う。
野外という開放感もあり、いつしか打ち解けた雰囲気になっていた。
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