彼の送別会のその後は… (Page 2)

少しの時間、気をやってしまったミキコはそれが自分の思い違いだと知る。

隣にはスヤスヤと満足げな寝顔をしたタカヤが眠っていた。

ベットの周りにも使用済みのスキンが散らばっている。ある程度の時間が過ぎていた。

――ぅわっ、若いって凄いな!

旦那を含めてある程度年の離れている男性としか、付き合ったことがないミキコはそんな感想を持った。

だから、試してみたかった。

同年代か、年下の男を。

まだ、女性として見られているうちに。

情熱的に求められ激しく抱かれるのも悪くなかった。

だが、激情に何回も求められるより、慈しむように時間をかけ前戯され、その1回に情熱を注がれ満たされる方がミキコには合っていることがわかった。

――ま、タカヤ君は、バイトもやめていなくなるから選んだんだけどね!

無邪気に寝ている、タカヤのつむじにチュッとキスを落し、今日旦那が帰ってきた時の夕食は何にしよう?

床に散らばっていた。自分の服を寄せ集め帰り支度を始める。

今週のパートは昨日までだから、これでタカヤには会うこともないだろう。

そして、ミキコはホテルの部屋のドアを開けたのだった。

Fin.

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