マッサージのご利用は?

・作

人生初の性感マッサージを利用した華。実は彼女には誰にも言えない性癖があり…アナルを責めてほしい?!お願いしたプロのマッサージ師のカズマとショウマは優しく受け入れてくれて、いざえっちなマッサージがはじまる…!

私は今、人生で普通に生きていれば出会うことのないであろう、イケメン二人に羞恥を放つ。
「オプション、つけてほしくて」

時刻は20時。金曜夜のとあるラブホテル。
私は生まれて数十年。新しい世界へと飛び込みます…!
性感マッサージ。俗に言う、女性用風俗の世界へ足を踏み入れた。

「あぁ、このアンケートに書いてあるアナルオプションだね」

にっこり、カズマ君は優しく諭すように答えた。
「あっ、は、はい!」
私のうわずった声にも「大丈夫だよ」と優しく声をかけ、動揺がない彼の顔は堀が深い。
綺麗に整えられた眉に、サラサラの黒髪。切れ長の目に色素の薄い肌と薄い唇。浮世離れした端正な顔立ちだ。

「あはは、緊張しないで。っていってもするか。僕らのご利用初めてだもんね?」
唇を噛みしめる私に、彼は再び微笑む。

お店のサイトでのカズマ君のプロフィールには、彼の身長は183㎝と書かれていた。
待ち合わせで初めて出会った時、自分との身長差にトキメキで心臓が跳ね上がった。

「アンケートの記入ありがとう」
カズマ君の指からA5サイズのアンケート用紙が離れていく。

そうだ、信号を急ぐ際、ナチュラルに手を繋がれるものだから、恋人気分に浸ってしまった。
このゴツゴツとした男らしい指と大きな手に今から好き放題されるのかといやらしい想像をすると胸が熱くなった。

「華ちゃん、ずっと緊張しているね」
もう一人のイケメンが、優しく私の手を握る。
彼の名前はショウマといった。
カズマ君の顔とは対比的で目が大きく、金に近いサラサラの茶の髪。
人懐っこい甘い顔で表情をくるくると変える。

「華ちゃん、うつ伏せで寝てもらえる?」
私の指に指をからませながら、ショウマくんが微笑む。

――うっ、本当に綺麗な顔…。

ショウマくんに腕を引かれて、特大サイズのベッドの真ん中にうつ伏せになる。
「華ちゃん、バスローブ、脱がせちゃうね」

ドキッとした、胸が見えないようにバスローブを脱がされ、大きめのバスタオルを背中からももにかけてかけられる。
「寒くないですか?」というショウマくんに「大丈夫です」と短く答えると頭を撫でられた。
「寒かったら、言ってくださいね」

頭を撫でられるというスキンシップと、掛けられる敬語交じりな言葉や曖昧さにギャップを感じてまたときめく。
彼らは初めて出会ったのに、私のツボを心得ているようだ…。

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