彼に覗きがバレまして (Page 4)
「野々原さ…っ」
野々原さんはストッキングと下着をずらすと、書庫に置いてある長机に座らせた。
野々原さんは手で強引に私の足をガバッと開くと、躊躇なくそこに顔を埋めた。
「やっ、ダメっ!野々原さんっ」
「グショグショ、エロい匂いしてるし堪んね」
言いながら、クリトリスをぺろりと舐める。電流が走ったかのような刺激に、思わずのけぞった。
「大場さんめっちゃ可愛いね」
「やっ、ダメ…っ、ぁっ」
声なんて出したくないのに、手で口を塞いでも勝手に漏れ出てしまう。
野々原さんはワザと音を立てながら吸いついて、私の羞恥心を煽る。
「ごめん、もう入れたい」
顔を上げた野々原さんと、視線が絡む。余裕なさげにキュッと眉根を寄せたその表情に、思わずキュンとした。
「で、でもっ」
「大丈夫。ゴム持ってるから」
「何でそんなの持ち歩いて…ってそうじゃなくてっ」
「大場さん可愛い、早く中入りたい」
「も、もうっ」
そんな可愛く言われたら、強く拒めない。もしかして私、野々原さんの言う通りこういう状況になるのちょっと期待してたの…?
「手、ついて」
私を優しく抱き締めて向きを変えさせると、後ろから腰を掴む。
「…ぁっ」
圧迫感とともに、物凄い熱量の野々原さん自身が私の中に入ってきた。
「の、のはらさぁっ」
「やっば…秒でイキそ」
深く息を吐いた野々原さんは、そのまま容赦なく激しいピストンを繰り返す。
初めてじゃないみたいに、的確に私の一番感じる場所を擦られて目の前がチカチカするくらいの快感が一気に襲ってきた。
「ぁっ、んっ、やだっ、激し…っ」
「大場さん…可愛い…っ」
「ふぁ…っ」
野々原さんの腰の動きが、一層早くなる。
ダメだ、もう、イッちゃいそう…っ
「大場さんの中よ過ぎ…もう、イキそ…っ」
「…っ」
「はぁ…っ」
私が達したすぐ後に、野々原さんも限界を迎えたみたいで。
荒い息を繰り返しながら、後ろから手を回してしっかりと私を抱き締めた。
「やば…マジでよかった」
「…ばかぁ」
まぁ私も、流されるままあんまり抵抗しなかったけどさ。でも完全に予想外の展開だったし、このくらいの強がりは許されるはず。
「ねぇ、大場さん。今日仕事終わったら…」
「あ!」
「は?」
「帳簿取ってきてって言われたのに!」
「あぁそれ?社内携帯でメールしといた。大場さん具合悪いから少し休んで持っていくって」
「…」
い、いつの間に。なんなんだこの人は。
「ていうか今さらじゃん」
「もうっ、誰のせいだと…ん…っ」
また文句言ってやろうと迫ったら、キスで口を塞がれた。
「これから大場さん、覗く側じゃなくて覗かれる側になっちゃうな」
「ば、ばかぁっ!」
「アハハッ」
野々原さんの無邪気な笑顔にちょっとキュンときてしまったのは、彼には内緒だ。
Fin.
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