出張彼氏とスローセックス
誕生日の直前に失恋をした私は、元彼と泊まる予定だったホテルに出張彼氏を呼んだ。もちろん性的なサービスはない。しかし別れ際に涙を見せてしまい…。初めてのスローセックス!スパダリな年下クンに身も心もメロメロにされる!
「そろそろ時間だね」
レイは腕時計に目を落とすと、私に別れのハグをした。
「今日はありがとう。また指名するね」
「お世辞でも嬉しいよ」
レイの肩越しに見えるテレビの液晶に、自分の姿が映し出される。
一緒に見ていた映画のエンドロールがちょうど終わったのだった。
なんて虚しいのだろう…。
今日の午後、私は失恋した勢いで出張彼氏を予約した。
デート時間は3時間。
場所は元彼と泊まるはずだったホテルを指定した。
もちろん性的なサービスは一切ない。
一緒に映画を見ながら、バースデーケーキを食べるだけだ。
安い金額ではなかったが、30歳になる自分への誕生日プレゼントだと思えば悪くもない。
それに、今日は誰かと一緒に過ごしていないとおかしくなってしまいそうだった。
「レイくん、気をつけて帰ってね」
「やだなぁ、俺これでも男だよ?」
コートを羽織りながら、レイが私の頭をポンっと撫でた。
細身の割に大きな手、アイドルのような愛らしい顔立ち。
しかし話し方はとても穏やかで、8つも年下だということを忘れそうになる。
女性が甘えたくなる雰囲気を、レイは自然にまとっていた。
「ハッピーバースデー実佳さん。生まれてきてくれてありがとう」
「え…?」
突然の祝福の言葉に、私は驚いてレイを見上げた。
そんな言葉、元彼にだって言われたことがない。
気がつくとポロポロと涙が溢れていた。
「実佳さん、大丈夫?」
「…ごめん、平気だから」
「でも…」
「もう時間でしょ?本当に平気だから…帰って」
そう言い終える前に、レイが私を抱きしめた。
「放っておけないよ」
「レイくん…」
「ねぇ、今夜は俺がそばにいちゃダメかな?」
「…え?」
「出張彼氏だってこと、今だけ忘れてほしい」
レイはそう言うと、涙で濡れた私の頬にキスをした。
*****
「ぁあっ…ッ」
レイは私の服を脱がしながら、肌にいくつもキスを落とした。
「実佳さん、体熱いね…」
ブラジャーのホックに指がかかると、思わずピクンっと背中が跳ねた。
「ん…ッッ」
「その反応、めちゃくちゃ煽られるんだけど」
レイが余裕のない顔で私を見下ろした。
いつの間にかブラジャーは床に落とされ、私はベッドに押し倒された。
「実佳さんの胸、きれい…」
「恥ずかしいから、あんまり見ないで…ああっ」
レイは乳房に顔を近づけると、舌先でねっとり先端を舐め上げた。
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